売り買い交錯、インフレ警戒感再燃も

【寄り付き概況】

1日午前の日経平均株価は小幅ながら反発、前日比15円83銭高の2万7295円63銭で始まった。為替が円安方向に振れていることや、時間外取引の米ダウ平均先物が上昇していることなどを支援要因に、買いが優勢となっている。
 
米国株市場ではNYダウ、ナスダック総合株価指数、S&P500指数いずれも軟調となり、NYダウは7日ぶりに反落となった。EUがロシア産原油の禁輸で合意したことを受けた原油価格の上昇が、インフレ警戒ムードを再燃させ、市場のセンチメント低下につながった。東京株式市場でもこれを引き継ぎ、足もとで買いが手控えられがちだが、下値では押し目買いニーズも強い。
 
外国為替市場では1ドル=128円台後半まで円安・ドル高が進行しており、トヨタなど輸出関連株の一角に買いが入っている。前日の米債券市場で米長期金利が上昇し、利ざや改善の思惑から銀行や保険など金融株にも買いが入っている。
 
東証株価指数(TOPIX)は反発している。
 
個別ではホンダ、ダイキン、アステラス、三菱UFJが高い。東京海上は年初来高値を更新した。半面、東エレクやファストリ、テルモは下落している。

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