【寄り付き概況】
11日の日経平均株価は反落して始まった。始値は前週末比108円20銭安の2万6877円60銭。
前週末の欧州株市場は目先自律反発狙いの買いで全面高に買われる展開となったが、米国株市場では主要株指数が高安まちまちとなり、NYダウは高かったものの、ナスダック総合株価指数は下値模索の動きを強いられた。米10年債利回りが2.7%台まで急上昇しており、ハイテクセクターへの売りがかさんだことで、東京株式市場でもこれを受けて主力株を中心に見送りムードが強まりやすい。
12日には3月の米消費者物価指数(CPI)が公表される。物価上昇の加速が見込まれており、改めて米連邦準備理事会(FRB)の金融引き締めが意識されるとの警戒感も強い。
一方で売り一巡後は下げ渋るなど下値も限定的だ。日経平均は最近、急ピッチで下落して7日には心理的な節目の2万7000円も下回っていた。前週末に続いて買い戻しや自律反発狙いの買いも入って下値を支えている。2万7000円を下回る水準では割安感が意識されやすいとの声は多い。
東証株価指数(TOPIX)は反落している。
個別では、ファストリやソフトバンクグループ(SBG)が下落している。エムスリー、リクルートも売られている。半面、東電HDや中部電が高い。前週末に好調な2023年2月期の業績見通しを示した安川電は買われた後、下げに転じている。
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