【寄り付き概況】
14日の日経平均株価は反落して始まった。始値は前日比85円63銭安の2万8554円86銭。
前日の米国株市場ではNYダウが300ドルを超える下げとなったほか、ハイテク株比率が高いナスダック総合指数も200ポイントを超える下げとなるなど主要株指数が揃って下値を探る展開となった。
新型コロナウイルスのオミクロン株の感染拡大が止まらず、経済活動への影響を懸念する動きが再燃している。東京市場では日経平均株価の上値が重く2万9000円台を回復できない展開が続いているが、きょうも米国株の軟調を受け警戒ムードが漂うなか、戻り売りに押され2万8000円台半ばで強弱観を対立させそうだ。日本時間16日未明に判明するFOMCの結果とパウエルFRB議長の記者会見を確認したいとの思惑も買い手控え要因となりやすいだろう。
業種別では、第一生命HD、東京海上などの保険株や、武田薬、中外薬などの医薬品株が上昇。中部電力、東ガスなどの電気ガス株や、トヨタ、ホンダなど自動車株も高い。アサヒ、JTなどの食料品株やオリンパス、HOYAなどの精密機器株やNTT、KDDIなどの情報通信株も上げている。
