【寄り付き概況】
29日の日経平均株価の始値は前週末比30円60銭安の2万1627円55銭と続落して始まった。
前週末のNYダウなど主要株価指数がいずれも高く、ナスダック総合指数やS&P500指数などは過去最高値を更新、これを受けて東京株式市場にもリスクオンの流れが期待されるところだが、ロイター通信が26日、「米中通商協議が来年の米大統領選までに妥結困難」と報じたことが重荷となった。
また、低調な国内企業業績に対する警戒感は根強く、本格化する主要企業の決算発表を横目に神経質な地合いが続くだろう。
きょうから日銀の金融政策決定会合が行われるほか、30~31日にはFOMCが開催され、この結果とフォワードガイダンスを見極めたいとの思惑は強い。
寄り付き時点で業種別では33業種中、15業種が高く、値上がり上位に海運、電力ガス、不動産など。一方、値下がりで目立つのは電気機器、ゴム製品、金属製品など。
個別では、東エレク、アドバンテス、SUMCOが安く、ソニー、日本電産、村田製、ファナックも値を下げ、キーエンスは大幅安。三菱UFJ、野村、トヨタ、日産自やコマツ、ダイキンがさえない。
半面、ソフトバンクGが上伸し、任天堂も高く、ファーストリテ、花王、資生堂や第一三共、日東電工、OKIが買われている。
225先物はアムロ・UBS・三菱が買い越し。
野村・ドイツ・JP・モルスタが売り越し。
TOPIX先物は大和・アムロ・パリバ・みずほ・日興が買い越し。
メリル・ドイツ・野村・バークレイズが売り越し。
テクニカル的には、パーソル(2181)、エムスリー(2413)、東京一番(3067)、サカイオーベ(3408)、TIS(3626)、システムリサーチ(3771)、NRI(4307)、日理化(4406)、ジャストシス(4686)、Dガレ(4819)、黒崎播磨(5352)、古河機(5715)、キャリアリンク(6070)、エボラブル(6191)、アマノ(6436)、日電産(6594)、リオン(6823)、SPK(7466)、ホクシン(7897)、象印(7965)、4ドシー(8008)、ジャックス(8584)、富士ソフト(9749)、NSD(9759)が動兆。
