売り先行、米中協議の先行き不透明感

【寄り付き概況】

3日の日経平均株価は小幅に続落して始まった。始値は前日比38円61銭安の2万0581円58銭だった。
 
前日の米国株市場がレーバー・デーの祝日に伴う休場だったことから、手掛かり材料に乏しいなか、買い手控え感が強い。一部報道で貿易問題を巡る米中協議の日程調整が難航していると伝わった。中国は2日、米国が9月から発動した追加関税について世界貿易機関(WTO)に提訴するとも発表しており、米中協議の先行き不透明感から株価指数先物に売りが出た。
また、EU離脱を巡り英国の政局が混迷の様相をみせていることも様子見ムードを助長している。
 
ただ、全般薄商いのなか売り圧力も限定的とみられ、下値に対しても抵抗力を発揮するとの見方がある。ザラ場中は遅れて始まる中国・上海市場や香港株市場などの動向も意識される。
 
寄り付き時点で業種別では33行種中、12業種が高く、値上がり上位に海運、紙パルプ、電力ガスなど。値下がりで目立つのは繊維、ゴム製品、医薬品など。
 
個別では、ソフトバンクG、リクルートHD、ZOZO、JT、NTTは軟調。三菱UFJがさえず、SOMPOHD、任天堂が値を下げ、アドバンテス、ファナック、ブリヂストンも小安い。
 
半面、ソニー、安川電、SUMCOが堅調で、東エレクが小高く、トヨタはしっかり。KLabが買われ、武田、アステラス薬が締まり、ディー・エヌ・エー、資生堂も上昇している。
 
 
225先物は、アムロ・ソジェン・GS・クレディ・メリルが買い越し。
野村・みずほ・シティ・JP・モルスタ・ドイツが売り越し。
TOPIX先物は、アムロ・パリバ・バークレイズ・日興が買い越し。
モルスタ・野村・ドイツ・クレディが売り越し。
 
テクニカル的には、ナカノフドー(1827)、ピックルス(2925)、あい(3076)、ハウスコム(3275)、GDO(3319)、メディアドゥ(3678)、日立化成(4217)、ラクスル(4384)、鳥居薬品(4551)、内田洋行(8057)、ニチモウ(8091)、ベネッセ(9783)に注目。
 
 

株ちゃんofficial xはこちら!
目次