【寄り付き概況】
30日の日経平均株価は前日の終値から小幅に反落して始まった。始値は前日比1円62銭安の2万8250円80銭。
30日の東京株式市場は実質新年度入りで、3月期末の配当の権利落ちで日経平均は240円ほど下押しされており、上値を抑えている。
前日の欧州株市場が全面高となったほか、米国株市場でも主要株価3指数が揃って上昇しており、これを受けて東京株式市場でもリスク選好の流れが形成されている。
原油価格の下落により企業のコスト増加に対する懸念が後退する一方、為替市場でドル高・円安の動きが足もと止まったことで輸出セクターへの追い風は弱まっている。
日経平均は週明けこそ10日ぶりに反落し上昇一服となったが、前日は再び上値指向となり約2カ月ぶりの高値をつけた。きょうは配当落ち分を埋めてプラス圏で引けるかどうかが注目される。
業種別では、郵船、商船三井などの海運株や、出光興産、ENEOSなどの石油石炭製品株が下落。日本製鉄、JFEなどの鉄鋼株や、三井金属、住友鉱などの非鉄金属株も安い。王子HD、日本紙などのパルプ紙株や、凸版、任天堂などのその他製品株も軟調。第一生命HD、東京海上などの保険株や、三井物産、三菱商などの卸売株も下げている。
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