前日の米国市場では、NYダウは66ドル安と反落した。トランプ米大統領が中国製品への関税引き上げを表明したことが嫌気され、一時470ドルを超す急落となった。ただ、売り一巡後は下値に買いが入り、下げ幅を縮小した。
大型連休明けとなった東京株式市場では、大きく売り優勢に傾いた。日経平均株価はリスク回避ムードのなかフシ目の2万2000円大台を割り込み、一時380円超下落する場面もあった。米中摩擦懸念を背景として日経平均寄与度の高い値がさ株を中心に売り込まれる展開となった。
前場のうちにある程度売りをこなしたようにも思われたが、後場に一段安となっており、印象は悪い。
ただ、昨晩の米国市場では、ダウ平均が一時400ドル超下げたところから小幅安まで戻しており、今晩も落ち着いた動きとなるようなら、日本株にも見直し買いが入ると期待できる。
テクニカル面では25日線(2万1850円、7日時点)がサポートになるかが注目点となるだろう。あっさり割り込んでしまうようだと、短期的には売り圧力が強まる可能性があり注意したい
明日も決算と業績見通しの内容を評価して、個別銘柄を買い進む動きは想定されるものの、日経平均採用銘柄を中心とした主力銘柄は、海外株式相場や外国為替市場の影響で売り優勢となる可能性がある。
■上値・下値テクニカル・ポイント(7日現在)
22927.30 ボリンジャー:+3σ(25日)
22750.06 ボリンジャー:+2σ(26週)
22710.00 均衡表雲上限(週足)
22568.44 ボリンジャー:+2σ(25日)
22554.40 ボリンジャー:+2σ(13週)
22397.78 均衡表雲下限(週足)
22307.58 新値三本足陽転値
22209.57 ボリンジャー:+1σ(25日)
22194.61 6日移動平均線
22119.02 均衡表転換線(日足)
22032.30 ボリンジャー:+1σ(13週)
22008.59 ボリンジャー:+1σ(26週)
21923.72 ★日経平均株価7日終値
21885.82 200日移動平均線
21850.70 25日移動平均線
21637.25 均衡表転換線(週足)
21637.25 均衡表基準線(日足)
21510.20 13週移動平均線
21491.83 ボリンジャー:-1σ(25日)
21334.64 均衡表雲上限(日足)
21325.14 75日移動平均線
21267.11 26週移動平均線
21132.97 ボリンジャー:-2σ(25日)
20988.10 ボリンジャー:-1σ(13週)
ほぼ寄り付き天井となってローソク足は陰線を引いたが、25日移動平均線のやや上方で下げ止まった。
終値ベースでは、下向きに転じた5日線を下回り、短期的な調整局面入りを示唆した。
日足の一目均衡表では、日々線は雲上をキープしたが、転換線が下降に転じ、こちらも短期調整含みの形状となった。
ボリンジャーバンド(25日ベース)では、日々線は中心線付近まで下落し、+3σに接近した4月15日をピークとする下落トレンドが継続した格好となっており、明日8日以降の終値が中心線を下回ると調整が長引くリスクが出てくることに注意したい。
【信用規制・解除】
(7日大引け後 発表分)
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東証が8日売買分から信用取引の臨時措置(委託保証金率を50%以上[うち現金20%以上]とする)を解除する。日証金も増担保金徴収措置を解除。
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