売り優勢、米株高も上値の重い展開

【寄り付き概況】

5日の日経平均株価は反落して始まった。始値は前週末比73円71銭安の2万8709円57銭。
前週末のNYダウが4連騰で約2カ月ぶりに史上最高値を更新。6月の米雇用統計は非農業部門の雇用者数の伸びが事前の市場予測を大幅に上回ったことで、景気回復期待から買いが優勢となり、ナスダック総合指数や機関投資家が重視するS&P500指数も上値追いを続け、最高値を更新した。相対的に出遅れ感の強い東京株式市場でも日経平均はこれに追随する動きが期待されるところ。
ただ、米長期金利の低下を背景に外国為替市場でドル安・円高にふれていることや、今週に予定されるETFの分配金捻出に伴う売り圧力なども警戒されるなかで買い手控えムードも拭い切れない状況にある。
 
前週末に6月の国内ユニクロの既存店売上高が前年同月より減ったと発表したファストリの下落も指数を押し下げている。
ソフトバンクグループ(SBG)とファストリの2銘柄で日経平均を100円超押し下げている。
 
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)はともに反落している。
 
個別では、JFEや日本製鉄といった鉄鋼が総じて安い。IHIや三菱電機、東エレクも売られている。三菱UFJ、三井住友などの銀行株や、浜ゴム、ブリヂストンなどのゴム製品株も下げている。
 
一方、フジクラやNEC、商船三井、アステラスは上昇している。

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