8日の日経平均株価は、前日比634円98銭高の2万8065円28銭と大幅に反発して取引を終え、8月31日以来、約1週間ぶりに終値ベースで2万8000円台をあっさり回復した。
今晩、欧州と米国ではともにタカ派色の強いメッセージが市場に届けられそうではあるが、その中身を確認する前にかなり強い動きが見られた。
9日の東京株式市場は、売りに押されそうだ。
8日は大幅に反発し8月12日(727円高)以来の大きさとなった反動や、週末要因から売り優勢の展開が見込まれる。また、9月限株価指数先物・オプションのSQ(特別清算指数)値が算出されるが、「波乱はない見込み」で、市場の推定値が意識される場面もありそう。8日の大幅上昇で日経平均株価は終値ベース2万8000円台を回復したが、との声も聞かれた。
きょうの大幅高(終値:2万8065円)で、週足では52週線(2万7807円、8日時点、以下同じ)、13週線(2万7494円)、26週線(2万7332円)を上回った状態にある。
このままこれらをすべて上回って週を終えれば、8月中旬以降の下げトレンドが終了したとの見方が強まる。あす大幅安となってこれら全部を下回るようだと厳しくなるが、そこまで厳しい下げとならなければ、先々で13週線や26週線はサポートになると期待できる。
上への期待を持ちつつ、弱かった場合には2万7500円辺りまでで売りが止まるかどうかに注目しておきたい。
■上値・下値テクニカル・ポイント(8日現在)
29729.26 ボリンジャー:+3σ(25日)
29478.98 ボリンジャー:+2σ(13週)
29238.98 ボリンジャー:+2σ(25日)
28932.68 ボリンジャー:+2σ(26週)
28748.70 ボリンジャー:+1σ(25日)
28486.54 ボリンジャー:+1σ(13週)
28258.43 25日移動平均線
28245.74 均衡表基準線(日足)
28132.42 ボリンジャー:+1σ(26週)
28065.28 ★日経平均株価8日終値
27768.15 ボリンジャー:-1σ(25日)
27751.25 均衡表転換線(日足)
27750.53 均衡表転換線(週足)
27738.76 均衡表雲上限(週足)
27675.67 6日移動平均線
27494.09 13週移動平均線
27458.54 200日移動平均線
27430.98 75日移動平均線
27430.30 新値三本足陰転値
27349.55 均衡表雲上限(日足)
27332.17 26週移動平均線
27277.88 ボリンジャー:-2σ(25日)
27220.95 均衡表基準線(週足)
ローソク足は上下のヒゲが極端に短い「陽の丸坊主」状の大陽線を示現し、株価下方の5日移動平均線と上方の25日線がともに上向きに転じて足元の買い意欲の強さを窺わせた。200日線割れとなった昨日安値から本日高値まで815.09円高と急速に値を戻し、短期的な底値確認を示唆している。
ただ、株価は依然として25日線を下回っている。25日線の計算起点が9月21日にかけて切り上がっていくため、25日線の上向きキープのハードルは高く、25日線の下降再開で売り直しとなるリスクにも留意したい。
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