31日の日経平均株価は、堅調展開か。
日経平均株価の予想レンジは、2万7000円-2万7500円を想定。
米国は戦没者追悼記念日で休場。欧州株は米国株の大幅高や、上海のロックダウン解除が伝わったことなどを材料に、買いが優勢となった。
新たな手掛かりに乏しい中、様子見ムードが強まりやすい1日。ただ、米国株が下げ止まりから鋭角的な切り返しを見せる中、朝方の米株先物も堅調に推移しており、売りは出しづらく買いは入りやすい地合いとなるだろう。
ただ、10時には中国5月製造業PMIが発表される。材料が少ない分、場中に出てくる指標に指数が大きく反応する可能性がある点には留意しておきたい。
また、同日の終値でMSCI指数銘柄の定期見直しによる銘柄入れ替えが行われ、「ジャパンスタンダード」からは日本株が22銘柄除外(新規採用ゼロ)される。その資金流出額は約2600億円と予想されており、売り圧力として意識される場面もありそう。
為替相場は、ドル・円が1ドル=127円台の半ば(30日は127円35-37銭)、ユーロ・円が1ユーロ=137円台の半ば(同136円82-86銭)と円安方向に振れている。日経平均先物は、大阪取引所のナイトセッションで30日終値比80円安の2万7320円だった。
【好材料銘柄】
■サンワカンパニー <3187>
日本初の3Dプリンター住宅メーカーであるセレンディクス社と業務提携。
■IGポート <3791>
グループ会社のウィットスタジオがCloverWorks、アニプレックス、集英社と共同でアニメ作品の企画・プロデュースを手掛ける新会社JOENを設立。
■ピアズ <7066>
通信業界向け人材派遣を展開するウィルの全株式を取得し子会社化する。また、社内イベントの企画運営を手掛けるマックスプロデュースも買収する。
■DDホールディングス <3073>
債務超過解消に伴い、東証が上場廃止に係る猶予期間入り銘柄の指定を解除。
■コメダホールディングス <3543>
香港でエリアフランチャイズ契約を締結。
■筑波銀行 <8338>
発行済み株式数(自社株を除く)の0.15%にあたる13万株(金額で2500万円)を上限に自社株買いを実施する。買い付け期間は5月31日から6月23日まで。
【主な経済指標・スケジュール】
31(火)
4月失業率(8:30)
4月有効求人倍率(8:30)
4月鉱工業生産(8:50)
5月住宅着工統計(14:00)
2年国債入札
《決算発表》
トリケミカル、菱洋エレク、ACCESS
【海外】
中国5月製造業PMI(10:00)
米3月FHFA住宅価格指数(22:00)
米3月S&Pコアロジック・ケース・シラー住宅価格指数(22:00)
米5月消費者信頼感指数(23:00)
※株式スケジュールは予定の為、変更される場合があります。
