堅調展開か

21日の日経平均が6日ぶりに反発。終値は前日比159円高の2万7548円だった。前日の米国株が大幅上昇したことで朝から買い戻しが入り350円を超える上げでスタート。日経平均は直前までの5日間で1300円も売られていただけに反動が出やすい状況だった。一方、足元で新型コロナの感染拡大が続いており、買い一巡後は実需不在でじりじりと上げ幅を縮小。明日から五輪4連休となるため後半はまったく買い手のいない状況を露呈してしまった。
 
 
今週は軟調となった。立ち合いが3日間で連休後には決算発表が多く控える中、前週からのリスク回避姿勢の強い地合いが続いた。
日経平均は20日まで5営業日連続で3桁の下落。週初から2万8000円を下回ると、5月の安値を下回り、2万7300円台まで水準を切り下げた。
海外で新型コロナウイルス変異型の感染被害が拡大し、米国株に変調が見られたことも売りに拍車をかけた。連休前の21日は米国株の大幅高を好感した買いが入ったものの、戻りは限られた。日経平均は週間では約455円の下落となり、週足では4週連続で陰線を形成した。
 
来週は堅調展開か。
3月決算企業の1Q業績が多く出てくることから、個別物色が活況になると見込まれる。
日本株は直近の動きが弱かった分、過熱感は高まっていないことから、良好な決算を発表した銘柄には素直に買いが入るだろう。
五輪開催中でもあり、コロナの感染被害動向に神経質となる状況は続く。
日本株の直近の下げに関しては、決算発表前で買いを入れづらい中で、大型連休を控えるというスケジュールが大きく影響していた可能性が高い。
27日~28日にはFOMCが開催されるが、足元では米国の長期金利上昇に対する警戒はそれほど高まっていないため、マーケットにはフレンドリーな影響が見込まれる。来週はこれまで待ちの姿勢であった投資家の資金流入も期待でき、弱材料よりも強材料に対する反応が大きくなると予想する。
 
 
■上値・下値テクニカル・ポイント(21日現在)
 
28609.03  13週移動平均線
28490.79  25日移動平均線
28405.50  均衡表転換線(週足)
28382.13  均衡表基準線(日足)
28276.94  ボリンジャー:-1σ(26週)
28091.23  均衡表転換線(日足)
28069.41  ボリンジャー:-1σ(13週)
28008.97  ボリンジャー:-1σ(25日)
27913.26  6日移動平均線
27712.41  200日移動平均線
27602.30  ボリンジャー:-2σ(26週)
 
27548.00  ★日経平均株価21日終値
 
27529.79  ボリンジャー:-2σ(13週)
27527.15  ボリンジャー:-2σ(25日)
27045.33  ボリンジャー:-3σ(25日)
26990.17  ボリンジャー:-3σ(13週)
26927.66  ボリンジャー:-3σ(26週)
 
200日線を回復して寄り付いたが急角度で降下する5日線に押し返され、200日線を下回って週末を迎えた。ローソク足は胴体部分の長い大陰線を引いて上値での売り圧力を見せつけた。下向きの25日線とのマイナス乖離は3.31%と自律反発を誘うには小さく、株価が戻りきらないうちに25日線が降りてきて反発力を削ぐ形となっている。
 
一目均衡表では基準線が2日連続で下降しており、短期下落トレンド継続のリスクが意識される。
 

株ちゃんofficial xはこちら!
目次