10日の日経平均株価は堅調展開か。
日経平均株価の予想レンジは、2万9000円-2万9300円。
NYダウ平均は30ドル高の31832ドルで取引を終えた。
フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も大幅高となっており、足元で調整色を強めていたハイテク株に強烈な買いが入る展開が見込まれる。
これを好感して全体も上を試す流れとなるだろう。物色の変化で景気敏感株の上値は重くなりそうだが、日経平均はきのう2万9000円台を回復しており、売り急ぎは抑制されると考える。
緩やかに上昇する25日線(昨日2万9378円19銭)が上値抵抗線として意識される一方、2万9000円が下値支持線として作用すると考える。
一方、「SQ(特別清算指数)値を算出する週の水曜日は荒れやすい」とのアノマリー(論理的に説明できない動き)もあり、株価指数先物の動きには注意したい。
為替相場は、ドル・円が1ドル=108円台の半ば(9日は108円80-81銭)とやや円高方向にある一方、ユーロ・円が1ユーロ=129円台の前半(同129円26-30銭)と小動き。
シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、9日の大阪取引所清算値比145円高の2万9215円だった。
【好材料銘柄】
■ビューティガレージ <3180>
今期経常を一転26%増益に上方修正・最高益、未定だった配当は3円増配。
■グローバルウェイ <3936>
今期最終を赤字縮小に上方修正。まめた、GBM Global社が運営する暗号資産交換所Bitmartでタイムチケットを売買することで基本契約を締結。
■サインポスト <3996>
JR東日本スタートアップとの合弁会社TOUCH TO GOがファミリーマートと資本業務提携。無人決済システムを活用した実用化店舗を3月31日オープン。
■ソフト99コーポレーション <4464>
発行済み株式数(自社株を除く)の0.5%にあたる10万株(金額で1億5000万円)を上限に自社株買いを実施する。買い付け期間は3月10日から6月30日まで。
■ナガオカ <6239>
中国子会社がスクリーン・インターナルを大口受注。受注金額は約6億円、契約納期は22年2月。
■ピースリー <6696>
今期最終は黒字浮上へ。また、ビーアンドピー <7804>とデジタルサイネージ活用で業務提携。
■パラマウントベッドホールディングス <7817>
3月31日現在の株主を対象に1→2の株式分割を実施。最低投資金額は現在の2分の1に低下する。
■ミライト・ホールディングス <1417>
2月売上高は前年同月比13.0%増の321億円。
■ベガコーポレーション <3542>
東証が10日付で貸借銘柄に選定。
■シリコンスタジオ <3907>
日立ソリューションズ・テクノロジーが提供する「画像認識エッジソリューション」の学習データとしてCG映像を提供開始。
■中村超硬 <6166>
新型ダイヤモンドワイヤ製造装置「PHX-01」を販売開始。
■ピーシーデポコーポレーション <7618>
株主優待制度を変更。200株以上5000株未満を保有する株主に贈呈する株主優待券の金額を増額する。また、通常株主が技術サービスを利用する際の金額を券面通り(現行は物品購入使用の2倍)にする。
■セーラー万年筆 <7992>
東証が10日売買分から信用取引の臨時措置を解除する。日証金も増担保金徴収措置を解除。
【主な経済指標・スケジュール】
10(水)
【国内】
《決算発表》
テンポスHD、楽天地、アセンテック、ギグワークス、トビラシステム、神島化、ハウテレビ
【海外】
中国2月生産者物価指数(10:30)
中国2月消費者物価指数(10:30)
米2月消費者物価指数(22:30)
米2月財政収支(3/11 4:00)
※株式スケジュールは予定の為、変更される場合があります。
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