6日の日経平均株価が4日続伸。終値は前日比219円高の2万4325円で連日の年初来高値更新となり、株価水準は2018年10月以来の高さとなった。
序盤は1ドル=103円台に進んだ円高や高値警戒感から小口売りに押されたが、米株高の勢いに乗ろうとする動きが次第に勝り、プラス圏に戻すとみるみる上げ幅を広げていった。後場は週末を控えた利食い売りでやや伸びを欠いたが、今週は米株高で状況が一変した。
先週と打って変わって一気に株高が進むアク抜けの展開となった。
市場の嫌う米大統領選という不透明要因が消え経済対策を買う動きが堰を切って噴出。
共和党(トランプ)でも民主党(バイデン)でも大規模な政策を打つことに変わりはないうえ、上院・下院の議会が良い塩梅にねじれてくれたため、増税や規制強化といった懸念材料も大きく後退。選挙結果の判明が長引いているが、どちらが勝っても良い状況なのでこれもほとんど関係ないだろう。
欧米で新型コロナの感染拡大が止まらないが、今週はひとまず米大統領選の消化買いで株価トレンドを大きく立て直している。
日経平均終値は2万4325円23銭、前週末比1348円10銭高だった。週足では4週ぶりに陽線を形成した。
来週は堅調展開か。日経平均が強い抵抗とみられていた2万4000円をあっさり突破したことから、買い優勢の展開を予想する。
今週急伸した反動には一定の警戒を要する。また、米大統領選の動向は、引き続きかく乱材料にはなる。しかし、押し目があれば、上昇に乗り遅れた投資家からの買いが入るだろう。国内では引き続き決算発表が多い。ソフトバンクG(9日)の注目度が高いが、ほかにも主力どころの発表が多く、個別の材料には事欠かない。とりあえず2020年最大の注目イベントである米大統領選を良い形で通過したことで、年末株高への期待も高まりやすく、リスク選好ムードの強い地合いが続くと予想する。
■上値・下値テクニカル・ポイント(6日現在)
24500.54 ボリンジャー:+2σ(26週)
24415.51 ボリンジャー:+3σ(13週)
24334.52 ボリンジャー:+3σ(25日)
24325.23 ★日経平均株価6日終値
24065.25 ボリンジャー:+2σ(25日)
24050.04 ボリンジャー:+2σ(13週)
23795.98 ボリンジャー:+1σ(25日)
23684.57 ボリンジャー:+1σ(13週)
23668.74 均衡表転換線(日足)
23668.74 均衡表基準線(日足)
23633.86 均衡表転換線(週足)
23621.72 6日移動平均線
23590.60 ボリンジャー:+1σ(26週)
23526.71 25日移動平均線
23331.94 新値三本足陰転値
23319.10 13週移動平均線
23257.44 ボリンジャー:-1σ(25日)
23219.94 均衡表雲上限(日足)
23178.53 75日移動平均線
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