12日の日経平均株価は小幅に続落し、終値は前日比22円98銭(0.06%)安の3万8797円51銭だった
日銀の大規模な金融緩和政策の修正に対する思惑が強まったほか、「日銀は今春闘での賃上げ率が昨年を大きく上回ればマイナス金利を3月にも解除する」などと複数のメディアが報じたこともあって、日経平均の下げ幅は一時500円を超えた。ただ、前場中盤にかけては、朝安のアドバンテスなど半導体関連株の一角がプラスに転じたほか、為替相場が1ドル=147円台へと円高が一服していることもあり、押し目を狙った買いにその後は下げ渋っていた。
日経平均は連日の下げとなったが、マイナス金利解除による下落を織り込む側面もあり、来週の金融政策決定会合待ちだろう。また、注目の米CPIについては、1月に続いて市場予想に比べ上振れリスクが意識されるなか、金融市場にも動揺が走る可能性があるとの指摘が多く、結果に注目が集まっている。
本日発表される米CPIが米国株の買い材料となるかどうかが注目される。米長期金利の低下を促し、エヌビディアなど半導体株に見直し買いが入るようなら、グローバルでリスク選好ムードが高まりやすい。その際に注意しなければいけないのが為替動向で、円高(ドル安)に勢いがついてしまうと日本株には逆風となるだろう
ローソク足では陽線を形成。終値(3万8797円)では25日線(3万8514円、12日時点)がしっかり意識された。日経平均はひとまず3万9000円台を回復しておきたいところだろう。
レジスタンス
42162.39円 ボリンジャーバンド25日+3σ
40946.45円 ボリンジャーバンド25日+2σ
40085.24円 ボリンジャーバンド26週+2σ
39730.51円 ボリンジャーバンド25日+1σ
39399.28円 5日線
39371.75円 一目均衡表転換線
38841.80円 高値
38797.51円 終値
サポート
38514.57円 25日線
38470.39円 寄付
38271.38円 安値
38163.37円 一目均衡表基準線
37787.70円 週足一目均衡表の転換線
37298.63円 ボリンジャーバンド25日-1σ
高値と安値も前日から切り下がり、549.11円安まで押されて25日移動平均線を下回った後で急速に下げ幅を縮小し、終値の25日線割れを回避。25日線より下方での押し目買い意欲の強さを確認する形となった。日経平均に加えてTOPIXも陽線を描き、株価上方の5日線が下降する中を上向きの25日線割れまで下げた後で終値は25日線上方に復帰しており、短期的な底値確認を示唆する形となった。
