堅調展開か

連休明けの日経平均株価は大幅続伸。終値は前週末比385円高の3万3763円で、昨年7月3日以来約半年ぶりに昨年来高値を更新した。日本の連休中の米株高が好感されて序盤から600円を超える上げ幅を示現。高値は3万3990円と3万4000円の大台にあと一歩まで迫る急伸劇を演じた。一方、円高進行がやや気になって買い一巡後は押し目を待つような動き。ただ、米国を中心とした世界的な株高の流れから、近いうちに大台へ乗せてくる流れにはあるだろう。
 
個別では、昨年12月下旬まで下値を探っていたソシオネクストが戻り足を強めている。ファブレス形態でSoC(システムオンチップ)の設計・開発・販売を手掛けるが、昨年12月末の株主を対象に株式5分割を実施したことが、波動を変える材料となった。通常、株式分割は権利取りの動きで分割実施前に高値をつけに行く傾向があるが、同社株は分割実施直前まで株価水準を大きく切り下げていたことで、望外の買い場を提供する形となった。ここ急速に上値を追っているが、大勢的には波動転換の初動といえそうで、それだけロングランで追えそうな雰囲気を携えている。レーザーテクからバトンを引き継げるかどうか要マークとなる。
リターンリバーサル狙いということであれば、中小型の半導体関連で株価3ケタ台(1000円未満)に位置する銘柄は要注目となる。そのなか、時価総額100億円未満と超小型ながら放熱板製品(ヒートシンク)大手であるテクニスコが面白い存在。ヒートシンクは高出力半導体レーザー向けやパワー半導体向けで需要獲得が進んでいる。
 
 
今は1989年の大納会につけた史上最高値に向けて、ひたすら時計の針を戻すプロセスにある。あと3カ月弱戻せば目標地点(3万8915円)に到達することになる。しかし、時間軸ではわずか3カ月だが、かつて日経平均はこの3カ月間で5000円幅を上回る急勾配を転げ落ちていた。30年以上の歳月をもってして、やっと森林限界にたどり着いたイメージ。
 
 
 
 
日経平均
レジスタンス
35020.57円 ボリンジャーバンド26週+3σ
34500.00円 心理的節目
34244.61円 ボリンジャーバンド25日+3σ
34189.22円 ボリンジャーバンド26週+2σ
34000.00円 心理的節目
33990.28円 高値
33888.32円 ボリンジャーバンド25日+2σ
 
33763.18円 終値
 
サポート
33704.83円 寄付
33600.32円 安値
33532.04円 ボリンジャーバンド25日+1σ
33486.53円 5日線
33357.87円 ボリンジャーバンド26週+1σ
33341.73円 一目均衡表転換線
33175.75円 25日線
 
 
終値は5日移動平均線を上回るとともに、株価下方では25日線が上向きに転じて短期的な上昇圧力の強まりを示唆している。一方、ローソク足はマドを空けて上昇したが、小陽線の胴体部分からやや長めの上ヒゲを出して上値での一定の売り圧力を確認する形にもなった。本日終値の25日線乖離率は日経平均で1.77%、TOPIXで2.47%といずれも過熱ラインの5%まで余裕を残しており、上値追い継続が期待できよう。
 
 
 
 

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