堅調展開か。

 
  
 
今週は軟調となった。
米6月雇用統計を受けて2日の米国市場では3指数が史上最高値を更新したが、円安一服や東京都議選の結果が嫌気されて週明け5日の日経平均は下落。週後半にETFの配当金ねん出に伴う売り需要が発生することへの警戒がくすぶる中、その後も買い手控えムードの強い地合いが続いた。中盤には米国で景気敏感株が売られ、米長期金利が低下したことから、バリュー株を敬遠する流れが強まった。東京に4度目の緊急事態宣言が発令され、1都3県では五輪の無観客開催が決まるなどネガティブなニュースが相次ぐ中、海外でリスクオフの様相が強まったことで、9日には2万7500円を下回る場面もあった。週末値では若干値を戻したものの週間では大幅安。
今週の日経平均終値は2万7940円で前週末比842円安、週足では2週連続で陰線を形成した。
 
 
来週は堅調展開か。
日経平均は今週大きく下落したが、需給要因から買いを入れづらい時期に国内外で悪材料が多く出てきたため、下に振れやすくなっていたと思われる。来週はその反動で、弱材料には一定の耐性を示し、強材料への反応が良くなると考える。週初には安川電機の決算を消化するが、ほかにも注目度の高い企業の決算がいくつかある。
今週全体が崩れたことで値ごろ感は醸成されており、決算で跳ねる銘柄も多く出てくるだろう。
日銀がETFの買い入れルールを変更して以降は下げ基調が続いており、今回の決算も売り材料となった場合には指数の重しとなるだろう。基本的には押し目買いと戻り売りのせめぎ合いとみているが、値幅の調整がある程度進んだ分、買い手にやや分があると予想する。
 
 
 
 
■上値・下値テクニカル・ポイント(9日現在)
 
28805.92  25日移動平均線
28796.96  均衡表雲上限(日足)
28656.28  均衡表雲下限(日足)
28535.22  均衡表転換線(週足)
28450.13  均衡表基準線(日足)
28446.92  ボリンジャー:-1σ(25日)
28419.71  ボリンジャー:-1σ(26週)
28408.35  6日移動平均線
28383.23  ボリンジャー:-1σ(13週)
28209.20  均衡表転換線(日足)
28087.92  ボリンジャー:-2σ(25日)
 
27940.42  ★日経平均株価9日終値
 
27914.89  ボリンジャー:-2σ(13週)
27826.31  ボリンジャー:-2σ(26週)
27728.92  ボリンジャー:-3σ(25日)
27522.80  200日移動平均線
27446.56  ボリンジャー:-3σ(13週)
27232.92  ボリンジャー:-3σ(26週)
26273.66  均衡表雲上限(週足)
 
 

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