堅調展開か。

 
4日の日経平均株価は4日ぶりに反落。終値は前日比58円安の2万6751円だった。前日の米国株は上昇したものの、取引開始前に正式に伝わったワクチン供給規模縮小が重荷となってマイナス圏でのスタートに。その後は中国株の下げや円高などもあって弱含みのまま推移。今晩の米11月の雇用統計を控え、結果を見極めたいとする向きも多かった。
ただ、下値は押し目買いに支えられて下げは限定的だった。
 
 
今週は堅調となった。日経平均株価は、週初は月末売りに押されて大幅安となったが、12月に入って1日は大幅高となり、前日の下げを取り戻した。米モデルナがコロナワクチンの緊急使用許可を申請したと伝わったことが強い買い材料となった。週末の米雇用統計を前に様子見姿勢が強まった。
4日はファイザーのコロナワクチンの供給問題が警戒されて売りが優勢となったが、押し目では買いが入って、週間では上昇を達成した。
日経平均は週間で約106円の上昇となったが、週初の発射台が高く、週足では陰線を形成した。一方、TOPIXは週間では小幅な下落となった。
 
 
来週は堅調展開か。
翌週にFOMCが控えており、売りは仕掛けづらいだろう。
高値警戒感を内包しながらも、しっかりとした地合いが続くと予想する。
10日にはECB理事会が開催されるが、ここで追加の金融緩和が出てくるか、またマーケットがポジティブな反応を見せるかが注目される。国内では経済指標の発表が多い。平時は指標に対する反応はそれほど大きくないが、株高局面ではポジティブな材料があれば、それに強い反応を示す可能性がある。
注目は9日発表の10月機械受注および11月工作機械受注。機械株を刺激するようなら、関連銘柄の裾野も広いだけに、リスクオンムードがもう一段高まる展開も期待できる。
足元で始まっている大型株優位から新興株・小型株優位な相場への移行がさらに進む可能性がある。日経平均の予想レンジは2万6200円~2万7300円。
 
 
 
■上値・下値テクニカル・ポイント(4日現在)
 
28964.26  ボリンジャー:+3σ(25日)
28168.91  ボリンジャー:+3σ(13週)
27786.45  ボリンジャー:+2σ(25日)
27239.80  ボリンジャー:+3σ(26週)
26860.29  ボリンジャー:+2σ(13週)
 
26751.24  ★日経平均株価4日終値
 
26704.58  6日移動平均線
26644.71   新値三本足陰転値
26608.64  ボリンジャー:+1σ(25日)
26395.68  均衡表転換線(日足)
25965.49  ボリンジャー:+2σ(26週)
25551.68  ボリンジャー:+1σ(13週)
25430.83  25日移動平均線
24919.19  均衡表転換線(週足)
24919.19  均衡表基準線(日足)
24691.19  ボリンジャー:+1σ(26週)
24253.02  ボリンジャー:-1σ(25日)
24243.06  13週移動平均線
24209.87  均衡表基準線(週足)
24030.66  75日移動平均線
 
 
ローソク足は昨日に続いて上下のヒゲと胴体の短い小陽線を描き、強弱感の対立を窺わせた。ザラ場高値と安値は前日水準を下回り、一時5日線を割り込む場面があった。しかし、終値は5日線上に復帰し、5日線や25日線は上向きをキープした。
 
25日線との上方乖離率は5.19%(昨日5.98%)と縮小して過熱感解消が進んだが、一方で終値とのパラボリック陰転値に対する上方乖離幅は128.98円(昨日163.88円)と狭まったため、短期トレンドの下落転換リスクが増している点に留意したい。
 
 

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