25日の日経平均株価は前週末終値(2万3112円)を挟んだ水準で推移しそうだ。
日経平均の予想レンジは、2万3050円-2万3250円。
前週末22日のNYダウ工業株30種平均は4営業日ぶりに反発し、前の日に比べ109ドル高い2万7875ドルで終えた。中国の習近平(シー・ジンピン)国家主席が22日、「貿易戦争の回避に積極的に取り組んでいると述べた」と伝わった。トランプ米大統領は米議会が可決した「香港人権・民主主義法案」に署名すべきか迷っているとも報じられた。米中関係の先行き不透明感が後退して買いを誘った。
朝方は買いが先行するだろう。シカゴ日経225先物が大阪日中比35円高の2万3165円。本日の日経平均は強含みが予想される。
ただ、香港情勢を巡る警戒感は根強く、上値を試す動きは限られそうだ。香港では24日に地方議会にあたる区議会の議員選挙が実施され、香港政府や中国に批判的な民主派が全452議席の過半数を獲得する見通しと伝わった。民主派の躍進を受けてデモ活動が激しくなるリスクもあり、24日の香港ハンセン指数の下げ幅が拡大すれば、海外勢の先物売りが優勢になり日経平均が下げに転じる可能性もある。
海外では11月の独Ifo企業景況感指数が発表になる。ブラジルの総合取引所B3に日経平均先物が上場する。
【好材料銘柄】
■柿安本店 <2294>
東証が29日付で東証1部に市場変更する。
■アドウェイズ <2489>
博報堂DYメディアパートナーズとアプリプロモーション領域で資本業務提携。
■日本フェンオール <6870>
発行済み株式数(自社株を除く)の4.17%にあたる24万5620株(金額で4億円)を上限に自社株買いを実施する。買い付け期間は11月25日から12月30日まで。
■ビーアールホールディングス <1726>
発行済み株式数(自社株を除く)の2.27%にあたる90万株(金額で4億3110万円)を上限に、11月25日朝の東証の自己株式立会外買付取引「ToSTNeT-3」で自社株買いを実施する。
■アンジェス <4563>
米国でHGF遺伝子治療用製品「コラテジェン」の閉塞性動脈硬化症を対象とした臨床試験を開始。
■シミックホールディングス <2309>
障がい者雇用促進を目的とした子会社を設立。
■イメージ ワン <2667>
福岡県の未着工太陽光(低圧26区画)発電所をユニ・ロット社から取得。通期業績予想には織り込み済み。
■スタジオアタオ <3550>
キャラクターブランド「イルメール」の新商品発売にあたり、動画クリエーターと連携したプロモーションを開始。
■ユニリタ <3800>
発行済み株式数の9.41%にあたる80万株(金額で13億0535万円)を上限に自社株TOB(株式公開買い付け)を実施する。公開買い付け期間は11月25日から12月23日まで。買い付け価格は1585円。主要株主のビジネスコンサルタントとリンクレアが保有株の一部を売却する意向を示したことに対応する。
【主な経済指標・スケジュール】
25(月)
【国内】
日中外相会談
【海外】
独11月Ifo景況感指数(18:00)
米10月シカゴ連銀活動指数(22:30)
※株式スケジュールは予定の為、変更される場合があります。
