堅調展開か。

 
今週は、大幅高となった。序盤は前の週の大幅安を受けて不安定な地合いが続いたが、決算銘柄に強い動きが見られたことから、次第に押し目買いが優勢となった。
 
米国株も戻り歩調を強め、為替も円安に振れるなど、外部環境の好転も株高を後押しした。通信株が競争激化懸念から軒並み急落するなどネガティブな材料もあったが、週末にかけては各種報道から米中貿易問題の進展期待が高まった。
 
本日の東京株式市場は、米中首脳の電話会談を好感して序盤から買い先行の展開となったが、後場途中に入った「トランプ大統領が米中貿易合意に向け草案作りに入った」との報から急騰劇を演じることとなった。
週間でも4桁の上昇となり、底打ち期待が高まった。
日経平均は週間では約1059円の上昇となり、週足では長い陽線を形成した。
 
さて、来週(5~9日)の東京株式市場は、堅調か。
現地6日に実施される米中間選挙の結果を織り込む推移となりそうだ。
米中間選挙の現時点での情勢については、“上院は共和党が過半数を維持し、下院は接戦ながら民主党が勝利するのでは”との見方が多い。
これにより米議会は“ねじれ現象”となるものの、かなりの部分は織り込まれているとみられ、株価への影響は限定的となりそうだ。
 
FOMCでは12月の利上げの確度が高まるかが焦点となり、米長期金利の動向が注目される。金利急上昇となれば、再び下を試す可能性はある。
しかし、日本株は急落後の今週の動きが強かった上に、引き続き決算発表ラッシュで個別物色の活況が下支えになると見込まれることから、弱材料には一定の耐性を示し、戻りを試す展開を予想する。
来週の日経平均の想定レンジは、2万1800~2万2800円とする。
 
 
■上値・下値テクニカル・ポイント(2日現在)
 
23243.57  ボリンジャー:+1σ(26週)
23218.92  均衡表雲上限(日足)
22970.32  均衡表雲下限(日足)
22758.91  13週移動平均線
22713.84  75日移動平均線
22710.00  均衡表転換線(週足)
22710.00  均衡表基準線(週足)
22710.00  均衡表基準線(日足)
22689.94  25日移動平均線
22648.68  26週移動平均線
22415.90  200日移動平均線
 
22243.66  ★日経平均株価2日終値
 
22053.79  ボリンジャー:-1σ(26週)
21987.26  ボリンジャー:-1σ(13週)
21898.37  均衡表雲上限(週足)
21706.91  ボリンジャー:-1σ(25日)
21691.04  均衡表転換線(日足)
21684.43  均衡表雲下限(週足)
21607.24  6日移動平均線
21458.90  ボリンジャー:-2σ(26週)
21215.61  ボリンジャー:-2σ(13週)
21149.80  新値三本足陰転値
20864.02  ボリンジャー:-3σ(26週)
20723.88  ボリンジャー:-2σ(25日)
20443.97  ボリンジャー:-3σ(13週)
 
来週は短期的な下値不安の後退から2万2000円辺りでのもみ合いが予想されます。上値は200日移動平均線のある2万2415円やフシ目の2万2500円が最初のカベとなりそうです。その上は25日、75日移動平均線のある2万2700円(半値戻りの水準でもある)がカベとなるでしょう。注目の米中間選挙は結果がどうあれトランプ政権の強硬姿勢が変わることはない見通しで、軽いアク抜け程度の扱いになるものと思われます
 
 
 
 

株ちゃんofficial xはこちら!
目次