堅調地合い継続か

14日の日経平均株価は大幅に4営業日続伸し、3万3502円(前日比483円銭高)引けとなり、連日でバブル経済崩壊後の最高値を更新した。13日の米国株高や、円安・ドル高を受け買い優勢で始まった。利益確定売りに伸び悩む場面もあったが、海外投資家の継続買いが観測されるとともに、株価指数先物に断続的な買いが入り、上げ幅は一時600円を超えた。衆議院解散を巡る思惑が海外勢の買いを促したとの見方も出ていた。
前場では3万3500円に届かず、早いうちに頭打ちとなっていたが、後場に入って節目を超えてきた。きのうも後場の動きが良かったが、後場が強いと海外投資家の買いが意識されることから、投資家のセンチメントが強気に傾きやすい。売買代金も高水準となっており、買いが買いを呼ぶ良い流れとなっている。
 
あす15日の日経平均株価は堅調地合い継続か。
現地14日のFOMC(米連邦公開市場委員会)結果や、その後のパウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長会見を受け、米国マーケットがどう反応するかが注目される。ただ、国内では衆議院の解散・総選挙が観測され、政策期待による株高思惑が引き続き意識されそうだ。内閣不信任決議案が16日に提出された場合に、岸田首相がその日のうちに解散を表明することを検討していると、一部メディアが報じている。
 
16日は日銀金融政策決定会合の結果発表日でもあり、慌ただしい日になりそう。FOMCも非常に重要なイベントではあるが、あすは序盤で米国株の反応を消化した後、市場の注目は早々に16日に向かうことになると思われる。「選挙は株高」のイメージが強いことから、本日の米国株の反応がポジティブであれば素直に買いが入るだろう。ネガティブであっても、一定の耐性を示すと予想する。
 
需給面では、海外投資家の継続買いは根強く、売り方は買い戻しを迫られており、踏み上げ効果も発揮されやすい。一部では、「権利行使価格3万4000円のコール(買う権利)オプションの建て玉が1万枚を超え、先行きコール売り手による225先物ヘッジ買いで上伸する場面も想定される」との声が聞かれた。
 
 
 
■上値・下値テクニカル・ポイント(14日現在)
 
35230.32  ボリンジャー:+3σ(13週)
34421.80  ボリンジャー:+3σ(25日)
34178.94  ボリンジャー:+3σ(26週)
 
33502.42  ★日経平均株価14日終値
 
33395.14  ボリンジャー:+2σ(13週)
33341.55  ボリンジャー:+2σ(25日)
32462.54  6日移動平均線
32461.27  均衡表転換線(日足)
32261.30  ボリンジャー:+1σ(25日)
32251.78  ボリンジャー:+2σ(26週)
32217.43   新値三本足陰転値
31559.95  ボリンジャー:+1σ(13週)
31347.12  均衡表基準線(日足)
31181.05  25日移動平均線
30953.60  均衡表転換線(週足)
30324.61  ボリンジャー:+1σ(26週)
30100.80  ボリンジャー:-1σ(25日)
29724.77  13週移動平均線
29663.71  均衡表基準線(週足)
29096.16  75日移動平均線
29020.55  ボリンジャー:-2σ(25日)
28556.73  均衡表雲上限(日足)
28397.44  26週移動平均線
27998.81  200日移動平均線
 
ローソク足は高値と安値も連日切り上げて陽線を描き、2日連続の「赤三兵」を形成して上昇圧力の強さを窺わせた。一方、上向きの25日線との乖離率は7.44%に上昇した。直近では25日線乖離の7%超えの翌日となった6月7日に日経平均が593.04円安と急反落しており、過熱感の高まりに留意したい。
 

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