6日の日経平均株価は大幅に4営業日続伸し、3万2506円(前日比289円高)で引け、バブル経済崩壊後の高値更新が続いた。朝方は、日経平均が前日に3連騰して今年最大の上げ幅を記録した反動や、5日の米国株安が重しとなり、利益確定売りが先行したが、一巡後は切り返し、上げに転じた。外国人投資家の買い意欲は根強く、後場は一段高となった。
あす7日の日経平均株価は、堅調地合い継続か。
海外投資家の買いは途切れず、引き続き海外勢の資金流入が期待される。一方、週末9日に株価指数数先物・オプション6月限のメジャーSQ(特別清算指数)算出を控えるが、上昇トレンド下ではSQに絡んだ思惑的な買いも意識され、上値を試す可能性が指摘されている。きょうは3万2500円を上回った。米国株の後押しがあれば、次の節目の3万3000円を難なく超えてきても不思議はないだろう。
短期的な過熱感や高値警戒感は尾を引いているが、「下がれば買いが入り、なかなか調整しない。さすがに機関投資家のなかには買わざるを得ないところもあろう」との指摘もあった。
ただ、日経平均株価に目を奪われやすいが、騰落レシオ(25日移動平均)をみると、プライム市場が115%、スタンダードが101%、グロースが101%ということで、個別株ベースでみる限りそれほど過熱した状態ではない。
■上値・下値テクニカル・ポイント(6日現在)
34107.09 ボリンジャー:+3σ(13週)
33491.53 ボリンジャー:+3σ(25日)
33166.54 ボリンジャー:+3σ(26週)
32506.78 ★日経平均株価6日終値
32494.35 ボリンジャー:+2σ(13週)
32450.40 ボリンジャー:+2σ(25日)
31602.08 6日移動平均線
31546.31 均衡表転換線(日足)
31503.33 ボリンジャー:+2σ(26週)
31409.27 ボリンジャー:+1σ(25日)
31328.16 新値三本足陰転値
30881.60 ボリンジャー:+1σ(13週)
30388.07 均衡表基準線(日足)
30368.14 25日移動平均線
30065.83 均衡表転換線(週足)
29840.13 ボリンジャー:+1σ(26週)
29327.00 ボリンジャー:-1σ(25日)
29268.85 13週移動平均線
29098.18 均衡表基準線(週足)
28696.77 75日移動平均線
28285.87 ボリンジャー:-2σ(25日)
28257.67 均衡表雲上限(日足)
28176.92 26週移動平均線
27891.85 200日移動平均線
安寄りから節目の3万2500円超えでほぼ高値引けしてローソク足は5本連続陽線で終了。高値と安値も連日で切り上がる「赤三兵」を昨日に続いて形成し、騰勢の強さを窺わせた。25日線との乖離率は7.04%と高値更新局面での天井圏として意識される8%に接近しており、反動安リスクにも留意が必要となってきた。
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