堅調も上値重いか

27日の日経平均株価は反発後、堅調な展開となりそう。
日経平均株価の予想レンジは、1万8800円-1万9500円
きのう26日に大幅反落した反動や、現地26日の欧米株式が上昇したことを受け、買い先行のスタートとなろう。3月期決算銘柄の配当や優待の権利付き最終売買日にあたることから、権利取りを目的とした買いも支えになるとみられる。
一方、国内では外出自粛による経済活動の停滞や、企業業績の悪化に警戒感が強まっている。積極的に上値を追う雰囲気は広がりにくい。日経平均は節目の1万9000円近辺では上値の重さが目立つだろう。
シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、26日大阪取引所終値比745円高の1万9105円だった。
 
為替相場は、ドル・円が1ドル=109円台の前半(26日終値は110円47-49銭)と円高に振れる一方、ユーロ・円が1ユーロ=120円台の半ば(同120円68-72銭)と小動き。
対ドルでの円高方向への動きに対し、神経質な展開となる場面も想定され、注意したい。
 
日程面では、きょうは3月都区部CPI、3カ月物国庫短期証券の入札など。海外では2月の米個人所得・個人支出、3月の米消費者態度指数(ミシガン大学調査・確報値)、1~2月の中国工業企業利益など。 

【好材料銘柄】
 
■トランスジェニック<2342>
京都大学とライセンス契約を結び、効率的ながん細胞同種移植試験用トランスジェニックマウスを20年下期に販売開始する。
 
■アマガサ<3070>
株主優待制度を導入。毎年1月末時点で100株以上を保有する株主を対象に、自社ECサイト掲載商品から1点を贈呈する。初回は20年7月末時点で100株以上を保有する株主を対象に実施。また、本社ビルの売却に伴い、21年1月期第1四半期に売却益1.2億円を特別利益に計上する。
 
■レッグス<4286>
発行済み株式数(自社株を除く)の1.89%にあたる20万株(金額で2億8000万円)を上限に自社株買いを実施する。買い付け期間は3月27日から7月22日まで。
 
■ヘリオス<4593>
新型コロナウイルスによる急性呼吸窮迫症候群(ARDS)に対する体性幹細胞再生医薬品「HLCM051」を用いた治験を実施。
 
■FHTホールディングス<3777>
子会社エリアエナジーが北海道三笠市の太陽光発電所をギガソーラーへ売却。売却価格は1.3億円。
 
■AI CROSS <4476>
「絶対リーチ!for 来場者」を提供開始。イベントやアミューズメント施設への来場者の連絡先取得と一斉情報配信を実現するクラウドサービス。
 
■デ・ウエスタン・セラピテクス研究所<4576>
26日付で業績基準に係る上場廃止の猶予期間から解除。
 
■ラクオリア創薬<4579>
選択的ナトリウムチャネル遮断薬(アリールアミド誘導体)の中国特許査定を取得。
 
■オプトエレクトロニクス<6664>
今期経常を赤字縮小に上方修正。
 
■ゼンリン<9474>
NTT <9432>と資本業務提携。インフラ管理や自動運転、スマートシティー分野などで協業する。
 
■暁飯島工業<1997>
今期経常を一転24%増益に上方修正。
 
 
 
【主な経済指標・スケジュール】

27(金)
【国内】
配当・優待権利付き最終日
3月都区部消費者物価指数(8:30)
《決算発表》
トシンG、出前館、ハニーズHLD、ジャステック、ミタチ、ニイタカ、ヒマラヤ
 
【海外】
米2月個人消費所得・個人支出(21:30)

※株式スケジュールは予定の為、変更される場合があります。

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