日経平均株価は大幅高だった。きのう超えられなかった節目の3万4000円を難なく上回り、高値は3万4539円まであった。2023年の大納会の終値が3万3464円で、今年に入って4営業日で1000円近く上昇したことになる。きょうが意外高の感はあるため、短期的には反動安に警戒を払う必要はある。ただ、下げても初押しのような形となるため、上昇に乗り遅れた投資家からの買いは入りやすい。もみ合いを上に放れたチャート形状でベア派には分が悪く、売り方の買い戻しを巻き込んで踏み上げ的な上昇が続いても不思議はない。
米国ではあす11日に消費者物価指数(CPI)、12日に生産者物価指数(PPI)が発表される。本日の米国市場でナスダックが強いか弱いかが、あすの日本株を大きく左右しそう。
ナスダックが弱ければ直近で買われたグロース株には利益確定売りが出てくると思われる。一方、ナスダックが強ければ米国マーケットが物価指標をそれほど警戒していないとの見方につながることから、上値追いが継続する公算が大きいだろう。
■上値・下値テクニカル・ポイント(10日現在)
35733.59 ボリンジャー:+3σ(13週)
35147.43 ボリンジャー:+3σ(26週)
34774.75 ボリンジャー:+2σ(13週)
34506.79 ボリンジャー:+3σ(25日)
34441.72 ★日経平均株価10日終値
34282.49 ボリンジャー:+2σ(26週)
34075.84 ボリンジャー:+2σ(25日)
33815.92 ボリンジャー:+1σ(13週)
33675.94 新値三本足陰転値
33645.73 6日移動平均線
33644.89 ボリンジャー:+1σ(25日)
33616.10 均衡表転換線(日足)
33417.56 ボリンジャー:+1σ(26週)
33372.20 均衡表転換線(週足)
33372.20 均衡表基準線(日足)
33213.95 25日移動平均線
32857.08 13週移動平均線
32851.57 均衡表雲上限(日足)
32783.00 ボリンジャー:-1σ(25日)
32552.62 26週移動平均線
32545.23 75日移動平均線
32513.35 均衡表基準線(週足)
高値と安値の切り上げも3日続き、ローソク足は節目の34000円を超える大陽線を描いて強い騰勢を窺わせた。株価下方を走る25日移動平均線や三役好転下の一目均衡表の転換線・基準線がそれぞれ上昇角度を増し、上値追い圧力の高まりを示唆している。25日線との乖離率は3.70%と過熱ラインの5%割れにとどまり、東証プライム市場の騰落レシオ(25日ベース)も114.94%と買われ過ぎの120%を下回っており、連騰後ではあるが潜在的な反動安圧力は比較的小さいとみられる。
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