6日の日経平均は大幅に3日続伸。終値は前日比554円高の2万3873円で、先月22日以来、約2週間ぶりの高値で取引を終えた。上げ幅は今年最大を記録。
前日の米国株が大幅高を演じ、円相場も1ドル=109円台後半まで下落したことが支援材料に。取引時間中は中国上海株、香港株も大きく上げて株高を促した。新型肺炎に対する治療薬の実効性はまだ疑問だが、悪材料ばかりでないことはひとつの救いとなった
日経平均は500円を超える大幅上昇。寄り付きから節目の2万3500円や25日線(2万3598円、6日時点)を上回ってきたことから、センチメントが一気に強気に傾いた。
7日の日経平均株価は、堅調に推移しそうだ。
6日は、新型肺炎の流行に対する警戒感の後退や、中国が米国からの一部輸入品の関税を引き下げると伝わり、投資家心理が好転した。
明日は米雇用統計の発表を控えた週末となるが、昨晩の米国株が大幅高となった要因の一つに雇用指標が良かったことがあるだけに、よほどの悪材料が出てこない限り、売りは手控えられると考える。国内は来週も決算発表が多く、地合いの改善で決算反応もよりポジティブになると見込まれる。
ただ、急ピッチな上昇の反動や現地7日には米1月雇用統計の発表を控えることもあり、ポジション調整の売りが優勢となる場面も想定される。
あすはしっかり節目を超えられるかに注目したい。
■テクニカル・ポイント(6日現在)
24678.39 ボリンジャー:+3σ(25日)
24576.52 ボリンジャー:+3σ(13週)
24318.39 ボリンジャー:+2σ(25日)
24261.17 ボリンジャー:+2σ(13週)
23958.39 ボリンジャー:+1σ(25日)
23945.83 ボリンジャー:+1σ(13週)
23873.59 ★日経平均株価6日終値
23846.07 ボリンジャー:+1σ(26週)
23663.90 均衡表雲上限(日足)
23630.49 13週移動平均線
23598.38 25日移動平均線
23445.94 均衡表転換線(週足)
23445.94 均衡表基準線(日足)
23395.31 75日移動平均線
23385.65 均衡表転換線(日足)
23315.15 ボリンジャー:-1σ(13週)
23238.77 6日移動平均線
23238.38 ボリンジャー:-1σ(25日)
22999.80 ボリンジャー:-2σ(13週)
22971.94 新値三本足陰転値
22878.37 ボリンジャー:-2σ(25日)
22874.70 均衡表雲下限(日足)
ローソク足はマドを空けて上げ、胴体の長い陽線を引いた。25日線を下回ることなく推移し、5日線は下向きから上向きに転換。パラボリックは8営業日ぶりに買いサインを点灯して短期的な強気局面入りを示唆している。
一目均衡表では終値が雲上に復帰したほか、転換線が上向きに転換。遅行線は強気シグナル発生を再開し、形勢は一気に買い手優位に移った。
RSI(14日ベース)は49.75%(昨日39.74%)と中立圏中央へ上昇。4日の32.66%をボトムとする回復トレンドが鮮明になっており、中立圏上限の60%を目指したRSI上昇にサポートされた株価上昇基調が期待できよう。
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