29日の日経平均株価は反発後、しっかりした展開か。
日経平均株価の予想レンジは、2万7800円-2万8300円を想定。
NYダウ平均は94ドル高の34955ドルで取引を終えた。上海のロックダウン(都市封鎖)を受けて需要が減退するとの見方が強まり、原油価格が急落。エネルギー株が売られた一方、インフレ高進への過度な警戒が後退し、グロース株を中心に多くの銘柄には買いが入った。米国株高を好感した買いが入ると予想する。
きのう28日の日経平均株価は、10日ぶりに反落したものの、きょう29日は3月決算銘柄の配当権利付の最終売買日にあたることから、権利取りの動きが見込まれる。
為替相場は、ドル・円が1ドル=123円台の後半(28日は123円92-93銭)で推移するが、現地28日の欧州では一時125円台を付けるなど、円安が進む場面もみられた。
ユーロ・円は1ユーロ=136円前後(同135円71-75銭)とやや円安方向にある。円安メリットへの期待から、輸出関連銘柄に物色の矛先が向かうことも想定される。
シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、大阪取引所清算値比360円高の2万8010円だった。
【好材料銘柄】
■エスイー <3423>
今期経常を8%上方修正。
■デ・ウエスタン・セラピテクス研究所 <4576> [
ライセンス供与先のロート製薬 <4527> が「DW-1001」の国内第1相臨床試験を開始。試験開始に伴いロートからマイルストーンを受領する。業績予想には織り込み済み。
■あすか製薬ホールディングス <4886>
今期経常を28%上方修正。
■富士興産 <5009>
今期最終を一転3.2倍増益に上方修正。
■エンビプロ・ホールディングス <5698>
4月19日現在の株主を対象に1→2の株式分割を実施する。今期経常を12%上方修正・最高益予想を上乗せ、今期配当を実質増額修正。
■日本エマージェンシーアシスタンス <6063>
厚生労働省から令和4年度の「入国者等健康フォローアップセンター業務」を継続受託。契約金額は約42.2億円。
■ナガオカ <6239>
中国子会社がスクリーン・インターナルの大口受注を獲得。受注金額は約7億円、契約納期は22年10月。
■タカトリ <6338>
パワー半導体向けSiC材料切断加工装置の大口受注を獲得。受注金額は約3.3億円、23年9月期に売上計上予定。
■リリカラ <9827>
東証が29日売買分から信用取引の臨時措置を解除する。日証金も増担保金徴収措置を解除。
■イメージ ワン <2667>
トリチウム分離技術実装プレパイロット装置を製作。
■マネーフォワード <3994>
投資運用サービスを提供するsustenキャピタル・マネジメントが実施する第三者割当増資を引き受け、持ち分法適用関連会社化する。
■キッセイ薬品工業 <4547>
潰瘍性大腸炎治療薬「カログラ錠」の国内製造販売承認を取得。経口投与可能なα4インテグリン阻害剤として世界で初めての承認。
【主な経済指標・スケジュール】
29(火)
日銀金融政策決定会合の主な意見(3/17~18開催分)
配当・優待権利付き最終日
2月失業率(8:30)
2月有効求人倍率(8:30)
《決算発表》
サムティ、ハニーズHLD、ヒマラヤ
【海外】
米1月S&Pコアロジック・ケース・シラー住宅価格指数(22:00)
米3月消費者信頼感指数(23:00)
米7年国債入札
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