3日のNYダウ工業株30種平均は反落し、前週末比115ドル29セント(0.29%)安の3万8571ドル03セントで終えた。
前週末5月31日にダウ平均は今年最大の上げ幅を記録。6月最初の取引だったこの日はその反動で、取引序盤から売り優勢の展開となった。
午前に公表された米サプライ管理協会（ISM）の製造業購買担当者景況指数（PMI）は前月から低下し、市場予想も下回った。低調な同統計を受けて米長期金利が低下したが、ダウの反応は限定的。内容が消化されると、徐々に売り圧力が強まり、ダウはじりじりと値を下げ、下げ幅は一時400ドルを超えた。
午前に公表された米サプライ管理協会（ISM）の製造業購買担当者景況指数（PMI）は前月から低下し、市場予想も下回った。低調な同統計を受けて米長期金利が低下したが、ダウの反応は限定的。内容が消化されると、徐々に売り圧力が強まり、ダウはじりじりと値を下げ、下げ幅は一時400ドルを超えた。
その後も原油相場下落を眺めてエネルギー株が売られたほか、金融株も軟調に推移したものの、終盤にかけてダウは下げ幅を縮小した。
前週末のダウ平均は574ドル高と、1日の上げ幅としてはおよそ1年ぶりの大きさを記録した。急伸した後で主力株の一部には持ち高調整売りが出やすかった面もある。週内は4日の4月の米雇用動態調査(JOLTS)、7日の5月の米雇用統計など経済指標の発表が相次ぐ。株式市場では様子見の姿勢が強かった。
ダウ平均の構成銘柄ではないが、エヌビディアが上昇した。ジェンスン・ファン最高経営責任者(CEO)が2日の講演で、新しい人工知能(AI)向け半導体の投入計画を明らかにし、買い材料となった。ゲーム販売のゲームストップは21%高だった。2021年の急騰劇の火付け役となったとみられる人物が1億1600万ドル相当のゲームストップ株を保有していると伝わり、買いが集まった。
午前にはニューヨーク証券取引所(NYSE)に上場するバークシャー・ハザウェイなど一部の個別株の取引が中断する場面があった。NYSEは技術的な問題があったと説明している。
ダウ平均の構成銘柄では、原油先物相場の下落を受け、シェブロンが売られた。ダウ、キャタピラーなどの景気敏感株が下げたほか、ホーム・デポやウォルト・ディズニーといった消費関連株にも売りが出た。半面、アマゾン・ドット・コムとアップルが上昇した。
ナスダック総合株価指数は4営業日ぶりに反発した。前週末比93.655ポイント(0.55%)高の1万6828.670で終えた。マイクロン・テクノロジーやメタプラットフォームズが買われた。
【シカゴ日本株先物概況】
3日のシカゴ日経平均先物は小幅に上昇した。6月物は前週末比15円高の3万8650円で終えた。この日は景気減速懸念から
NYダウ平均は、金融株やエネルギー株が売られる中、反落したものの、日経平均株価は大きく上昇しておりシカゴ市場の先物には買いがやや優勢となった。
シカゴ日経225先物 (円建て)
38650 ( -290 )
シカゴ日経225先物 (ドル建て)
38660 ( -280 )
( )は大阪取引所終値比
【欧州株式市場】
■イギリス・ロンドン株価指数
FTSE100 8262.75(-12.63)
3日のFTSE100種総合株価指数は3営業日ぶりに反落し、前週末比12.63ポイント（0.15%）安の8262.75で終えた。製薬大手の英GSK株が同9.5%安に沈み、FTSE100種指数の重荷となった。原油先物相場の下落を背景に英シェルなどエネルギー株が下げたのも指数を下押しした。
FTSEの構成銘柄では、抗潰瘍薬「ザンタック」の発がん性を巡る訴えを米デラウェア州の裁判所が認めると伝わったのを受けて訴訟リスクが意識され、売りが膨らんだ、製薬大手GSKが9.54%安と下落率トップ。建機レンタルのアシュテッド・グループが2.88%安、教育・メディア大手ピアソンが1.67%安と続いた。一方、小売り大手JDスポーツ・ファッションが5.06%高、保険会社セント・ジェームズ・プレイスが4.68%高だった。
■ドイツ・フランクフルト株価指数
DAX 18608.16(+110.22)
3日のドイツ株価指数（DAX）は3日続伸し、前週末比110.22ポイント（0.59%）高の1万8608.16で終えた。欧米の長期金利が3日の取引で低下し、好感された。欧州中央銀行（ECB）による金融政策の発表を週後半に控え、利下げ開始が近づいているとの見方も投資家心理を支えた。
電力など公益株が上昇した。ソフトウエア大手の独SAPといったハイテク関連や、保険株にも買いが優勢だった。化学のBASFなど素材関連株には売りが出た。
個別では、電力大手RWE(2.30%高)やエネルギー大手シーメンス・エナジー(2.18%高)、ハノーバー再保険(2.02%高)が買われた半面、化学品商社ブレンターク(1.67%安)やコメルツ銀行(1.00%安)が売られた。
■フランス・パリ株価指数
CAC40 7998.02(+5.15)
フランスCAC40種指数は0．06％高だった。欧州株はディフェンシブ銘柄などを中心に上昇した。
