6日の日経平均株価は反落後、下値模索の展開となりそう。
日経平均株価の予想レンジは、2万700円-2万900円。
新型コロナウイルス感染拡大への懸念から5日の米株式相場は主要3指数が軒並み急落した。金利低下や円高・ドル安も進み、株式への投資家のリスク回避姿勢は強まりやすく、東京市場も株価指数先物を中心に売り先行となろう。
為替市場では、ドル・円が1ドル=106円台の前半(5日終値は107円36-37銭)、ユーロ・円が1ユーロ=119円台の前半(同119円42-46銭)と円高に振れている。NY時間には105円台の後半を付ける場面もみられたことから、円高による企業業績への影響が警戒され、売り圧力が強まることも想定される。
シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、5日の大阪取引所終値比580円安の2万790円だった。
投資家心理を測る指標である米株の変動性指数(VIX)は一時40台に上昇した。不安心理が高まった状態とされる20を大きく上回っており、相場の不安定感が投資家心理の重荷になりそうだ。
また、週末要因も重なり、手控えムードが広がりそうだ。
日程面では、国内は内閣府が1月の景気動向指数速報値を公表する。東証2部市場にメーカーや建設業向けに技術者を派遣、電子機器などの生産も請け負うウイルテック(7087)、東証マザーズ市場に「家族葬」に特化した葬儀を手掛けるきずなHD(7086)が上場する。海外では2月の米雇用統計が発表される。
【好材料銘柄】
■シダー <2435>
今期経常を11%上方修正、配当も2円増額。
■シュッピン <3179>
今期配当を2円増額修正。2月売上高は前年同月比6.1%増と2ヵ月連続で前年実績を上回った。
■アルチザネットワークス <6778>
上期経常が黒字浮上で着地。また、フィンランド・ノキアから5G向け基地局の性能評価・検証用テストシステムを受注。
■ジーンテクノサイエンス <4584>
大分大学と歯髄幹細胞を活用した末梢神経麻痺の治療法創出に向けた共同研究契約を締結。また、名古屋大学と歯髄幹細胞を活用した脊髄損傷の治療法創出に向けた共同研究契約を締結。
■日本M&Aセンター <2127>
東南アジアへの対応強化でベトナムに子会社設立。
■ツクイ <2398>
2月サービス利用者数は前年同月比4.1%増。
【主な経済指標・スケジュール】
【国内】
6(金)
【国内】
1月家計調査(8:30)
1月景気動向指数(14:00)
《決算発表》
クミアイ化、カナモト、日駐、HEROZ、アスカネット、ファーマフーズ、鳥貴族、アールエイジ、ソフトウェアサー、ザッパラス、アイル、ハイレックス、Link-U、ケア21、インスペック、フジコーポ、マツモト、ファースト住
【海外】
米1月貿易収支(22:30)
米2月雇用統計(22:30)
OPECプラス会合
※株式スケジュールは予定の為、変更される場合があります。
