【寄り付き概況】
1日の日経平均株価は反落して始まった。始値は前日比278円15銭安の3万6008円56銭。
1日の東京株式市場は主力株をはじめリスクオフの流れとなり、日経平均株価は大きく下値を試す展開で始まった。FOMCではFRBが4会合連続の政策金利据え置きを決めたが、会合後のパウエルFRB議長の記者会見を受け早期利下げ期待が剥落し、米国株市場では半導体関連などをはじめハイテク株中心に売りがかさんだ。
東京株式市場でも1月は日経平均の上昇ピッチが速かったことで、その反動が出やすい局面にある。下値では押し目買いも想定されるが、外国為替市場で円高が進行していることもあり、日経平均はフシ目の3万6000円大台攻防の様相になっている。
東エレクやレーザーテクなど半導体関連の一角に売りが目立つ。外国為替市場で円相場が一時1ドル=146円台後半の円高・ドル安方向に振れたことを受け、トヨタやホンダなど主力の輸出関連株も下げている。
日本企業の相対的な業績の好調さは下値を支え、売り一巡後は下げ幅を縮める場面がある。1日付の日本経済新聞朝刊は「1月31日までに発表された2023年4〜12月期決算を集計したところ、6割に当たる約160社が増益となった」と報じた。
東証プライム企業(親子上場の子会社など除く)約270社を集計した。市場では「日本株は1月の急上昇で短期的には調整が入りやすいが、業績の好調さから押し目を拾いたい投資家も多い」との見方がある。
東証株価指数(TOPIX)は反落している。
個別では、ファストリやコマツ、楽天グループが下落している。一方、ニトリHDや第一三共、JR東日本が上昇している。
