反落スタート、米株安で売り

【寄り付き概況】

9日の日経平均株価は反落して始まった。始値は前日比30円97銭安の3万2346円32銭。

前日は欧米株市場が総じて軟調で、米国株市場ではNYダウ、ナスダック総合株価指数ともに反落。格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスによる一部米地銀の格下げが嫌気され、金融株が売られ全体の地合いを悪くした。

また、発表された7月の中国の貿易統計を受け、同国の経済減速を警戒した売りも上値を重くした。これを受け東京市場でも積極的に上値を買い進む動きはみられないが、外国為替市場で足もとドル高・円安基調にあることは追い風材料として意識される。また、決算発表を絡めた好業績株物色の流れが全体を支える可能性がある。

イタリアでは政府が7日、金利収入が膨らんだ銀行に対して40%の追加課税を導入すると伝わった。8日のイタリア株式市場では代表的な株価指数のFTSE・MIBが2%を超える下げとなった。ドイツやロンドン株も下落し、投資家心理の重荷となった。

一方、米長期金利の上昇が一服したのは半導体関連などの買いを誘い、日経平均の底堅さにつながっている。

東証株価指数(TOPIX)は小幅に下落している。

個別では、ソフトバンクグループ(SBG)やNTTデータ、トレンドが安い。一方、アドテスト、東エレク、バンナムHDが高い。

 

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