反落スタート、米株安で売り先行

【寄り付き概況】
 

8日の日経平均株価は反落で始まった。始値は前日比311円61銭安の3万9021円13銭。
 
前日の欧州株市場は高安まちまちながら、米国株市場では主要株価指数が揃って反落する展開となった。中東情勢の緊迫化を背景に原油市況の上昇に歯止めがかからず、米長期金利が4%台に上昇するなどで株式の相対的な割高感が意識された。
 
外国為替市場ではリスクオフ環境のなか一時1ドル=148円台を下回るなど円高方向に振れており、東京株式市場では米株安と円高が目先筋の利益確定売りを誘発している。前日に日経平均は700円近い上昇をみせたものの、きょうは終始リスクオフの地合いで3万9000円大台攻防を視野に置く展開となりそうだ。
 
厚生労働省が寄り前に発表した8月の毎月勤労統計調査によると、名目賃金から物価変動の影響を除いた実質賃金は前年同月から0.6%減少し、3カ月ぶりにマイナスに転じた。今のところ株式市場への影響は限られている。

東証株価指数(TOPIX)も反落している。

個別では、ソフトバンクグループ(SBG)やファストリ、KDDIが下落している。一方、アドテストや東エレク、フジクラが上昇している。

 
 
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