【寄り付き概況】
19日の日経平均株価は反落して始まった。始値は前日比187円33銭安の2万7398円58銭。その後まもなく下げ幅を200円超まで広げた。金融緩和の早期縮小観測から前日の米株式相場が下落したのを受けて日本株にも売りが先行している。東エレクやアドテスト、エムスリーが下落して始まった。
前日の米国株市場では取引終盤に下げ幅を広げる展開で、午後に公表された7月のFOMC議事要旨が年内のテーパリング実施を示唆する内容だったことが、目先筋の利益確定を急ぐ動きにつながった。
NYダウが400ドル近い下げをみせフシ目の3万5000ドル台を割り込んだのをはじめ主要株指数が揃って続落、恐怖指数と呼ばれるVIX指数も急上昇しており、東京株式市場でもリスク回避の売りが誘発される形となっている。日本国内では新型コロナウイルスの感染拡大に対する警戒感が強まっており、買いが手控えられやすい。一方、2万7000円台前半では押し目買いも予想され、売り一巡後は下げ渋る可能性もある。
業種別では、日本製鉄、JFEなどの鉄鋼株、INPEX、石油資源などの鉱業株が下落。出光興産、ENEOSなどの石油石炭製品株、三井金属、住友鉱などの非鉄金属株も安い。ソニーG、キーエンスなどの電機株や、三井物産、三菱商などの商社株も軟調。SUMCO、LIXILなどの金属製品株も下げている。
