【寄り付き概況】
16日の日経平均株価は反落して始まった。始値は前日比273円31銭安の3万1965円58銭。
前日の欧州株市場がほぼ全面安商状となったほか、米国株市場でもNYダウ、ナスダック総合株価指数など主要株価指数が揃って大きく値を下げており、東京株式市場でもリスク回避目的の売り圧力が強まっている。中国景気減速に対する警戒感が急速に高まるなか、前日の欧米株全面安が日本株にも重荷となっている。
銀行の経営環境の厳しさが改めて意識され、米株式市場で銀行株が売られた。この流れを引き継ぎ、東京市場でも三菱UFJやみずほFGなど銀行株への売りが目立ち、投資家心理を冷やす一因となっている。
日経平均はフシ目となっている3万2000円台を割り込む展開に。外国為替市場でドル高・円安に振れていることが株価下支え効果をもたらす可能性はあるものの、リスクオフの流れは変わらず、取引時間中は中国や香港などアジア株市場の動向や米株価指数先物の値動きなどに左右されそうだ。
東証株価指数(TOPIX)は反落して始まった。
個別では、ファストリやソフトバンクグループ(SBG)、ダイキンなど値がさ株が安い。東エレクや信越化も軟調。一方、クラレが高い。鹿島やアステラスも買われている。
