反落スタート、米景気警戒で円高進行

【寄り付き概況】
 

5日の日経平均株価は反落して始まった。始値は前日比157円06銭安の3万7590円39銭。
 
前日の欧州株市場では主要国の株価が総じて堅調だったが、米国株市場では景気敏感株の一角が売られNYダウが5日ぶりに反落した。米経済の先行きに懸念が生じるなか、米長期金利が低下し外国為替市場ではドルが売られ、足もと1ドル=143円台を下回る円高に振れており、これが逆風材料となっている。日経平均の3万7000円台後半から3万8000円大台近辺は累積売買代金が多く戻り売り圧力も意識されやすい。一方、下値では押し目買いニーズも強く、底堅さが発揮される可能性もあるだろう。

市場では「日米関税交渉など不透明な要素が多い。米景気減速は米連邦準備理事会(FRB)の利下げ期待を高めそうだが、日本株の投資家にとっては目先の円高進行が嫌気されやすい」との指摘があった。

東証株価指数(TOPIX)も反落している。

個別では、ファストリやソフトバンクグループ(SBG)などの値がさ株が下落しているほか、第一三共や中外薬などの医薬品株も売られている。一方、アドテストや東エレクなどの半導体関連が上昇しているほか、良品計画やセブン&アイも買われている。
 

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