【寄り付き概況】
2日の日経平均株価は反落して始まった。始値は前日比353円46銭安の3万3123円12銭。
前日の欧州株市場で主要国の株価指数が総じて軟調だったほか、米国株市場ではNYダウは高かったもののナスダック総合株価指数は軟調だった。ISM製造業景況感指数などの景気指標が市場コンセンサスを下回ったことから、景気先行きに対する警戒ムードが再燃している。また、米金利が上昇しハイテク株の上値を重くした。
これを受けて東京株式市場でも目先売りが優勢の地合いとなっている。日経平均株価は前日まで2日続伸で計700円以上も水準を切り上げたことで、目先利益確定の売りを誘発しやすい状況にある。
大手格付け会社フィッチ・レーティングスは1日、米国の長期外貨建て発行体格付けを最上位の「トリプルA」から1段階低い「ダブルAプラス」に引き下げた。今後3年間で予想される財政悪化や、債務上限問題を巡る政治の混乱を理由にあげた。
日本時間2日朝方の取引で米株価指数先物は軟調に推移している。米ナスダック100株価指数の先物「Eミニ・ナスダック100先物」の9月物が前日の清算値から0.8%ほど下げる場面があったのも売りを促している。
東証株価指数(TOPIX)は下落している。
個別では、ファストリ、ダイキン、第一三共が安い。一方、キーエンス、日立建機、富士電機が高い。
