【寄り付き概況】
12日の日経平均株価は反落して始まった。始値は前週末比159円91銭安の2万7741円10銭。東証株価指数(TOPIX)は、9.33ポイント安の1952.23で始まった。
前週末の米国株市場では、13~14日にFOMCを控えるなかFRBによる金融引き締め策が長期化することへの警戒感が再燃し、NYダウは300ドルあまりの下落をみせた。ナスダック総合株価指数も軟調だった。
東京株式市場では前週末に日経平均株価が320円強の上昇をみせたが、きょうは米株安を受けて目先筋の利益確定の売りに押される状況が予想される。
ただ、中国のゼロコロナ政策緩和の動きは、中国経済の回復やサプライチェーンリスク後退につながるものとして世界的に好感する流れにあり、中国関連株の一角などが支えとなって下値抵抗力を発揮する可能性もあるだろう。
米長期金利が上昇し、東京株式市場でも高PER(株価収益率)のグロース(成長)株を中心に売りが出ている。東エレクやアドテストなど値がさの半導体関連株の下げが目立つ。
業種別では精密機器や電気機器、機械などの下げが大きい。
個別では、高島屋や三越伊勢丹が安い。ファストリやニコン、楽天グループも売られている。一方、海運株や銀行株は上昇している。東海カやシャープも買われている。
