【寄り付き概況】
6日の日経平均株価は反落して始まった。始値は前日比229円06銭安の3万1988円37銭で、節目の3万2000円を下回っている。
前日の米国株市場ではNYダウが200ドル弱の下落をみせたことで、東京株式市場も目先買い手控えムードが優勢となっている。日経平均は前日に今年最大の上げ幅となる700円近い上昇で33年ぶりに3万2000円台に乗せた。しかし、足もとではスピード警戒感も拭えず、きょうは利益確定売り優勢で始まった。
5日発表の5月の米サプライマネジメント協会(ISM)非製造業景況感指数は市場予想に反して前月から悪化した。米連邦準備理事会(FRB)が利上げを見送るとの観測が広がり、外国為替市場で円相場が1ドル=139円台半ばとやや円高・ドル安に振れているのも、海外投機筋が先物買いを見送る要因となっている。業種別では銀行や海運の下げも目立つ。
ただ、3万2000円を下回る水準では底堅さが目立つ。日本株の一方的な先高観は根強く、下値では押し目買いが入っている。
東証株価指数(TOPIX)は反落している。
個別では、ソフトバンクグループ(SBG)やファストリが下落している。TDKや京セラも安い。一方、中外薬や味の素、明治HDは上昇している。
