【寄り付き概況】
22日の東京株式市場で日経平均株価は反落して始まった。始値は前日比29円86銭安の2万7773円14銭。
東証株価指数(TOPIX)は、5.05ポイント安の1945.54で始まった。
前日までの6営業日で1400円ほど上昇した後で、利益確定や戻り待ちの売りが出ている。欧州中央銀行(ECB)が11年ぶりの利上げを決定したことも、金融引き締めの強化に対する警戒感を高めている。下げ幅は一時100円を超えた。
21日のダウ平均は162.06ドル高の32036.90ドル、ナスダックは161.96ポイント高の12059.61で取引を終了した。週次新規失業保険申請件数が予想外に増加したほか、7月フィラデルフィア連銀製造業景況指数や6月景気先行指数が予想外に悪化したため、景気減速を懸念した売りが先行した。
売り一巡後は主力株の一部に押し目買いが入った。海運株などの好決算銘柄に買いが入っているほか、前日の米株式市場で主要な株価指数が上昇したことが支えとなっている。
寄り付き時点で業種別では33業種中、5業種が高く、値上がりは海運、紙パ、鉄鋼など。値下がり上位に精密、空運、石油、ゴム、非鉄など。
個別では、ファストリやソフトバンクグループ(SBG)、第一三共、塩野義、ホンダなどが安い。
半面、前日に2022年4~6月期決算を発表した商船三井や郵船が大幅高。京セラやキーエンスも上昇している。
