【寄り付き概況】
4日の日経平均株価は反落して始まった。始値は前日比241円07銭安の3万3512円26銭だった。
前日の欧州株市場では主要国の株価指数が若干売りに押される展開だったが、短縮取引となった米国株市場ではNYダウ、ナスダック総合株価指数ともに小幅プラス圏で引けた。6月のISM製造業景況感指数は市場予想に反して低下し、2020年5月以来約3年ぶりの低水準となったが、これを嫌気する動きは限定的なものにとどまった。
前日の日経平均は564円上昇し、3万3753円と1990年3月以来およそ33年ぶりの高値を更新した。前日の米株式市場は独立記念日の祝日の前日で短縮取引となっており、4日は休場となる。米国株が小幅の値動きにとどまり、手掛かり難の中、「いったん利益を確定する売りが出やすい」との声が聞かれた。
米サプライマネジメント協会(ISM)が3日発表した6月の製造業景況感指数は46.0と、市場予想(47.3)に反して前月から悪化した。米景気への懸念がくすぶり、4日の東京株式市場では機械株の一角に売りが出ている。
東証株価指数(TOPIX)は下落した。
個別では、ファストリやソフトバンクグループが安い。第一三共も売りが先行。東エレクやトヨタ、高島屋は高い。
