【寄り付き概況】
2日の日経平均株価は反落で始まった。始値は前日比87円45銭安の3万9543円61銭。
東京株式市場は目先利益確定の売り圧力が優勢となっている。前日の欧州株市場ではフランスの政局への不安が後退し総じて上昇、米国株市場でもこの流れを引き継ぎ小幅ながらNYダウが反発、ナスダック総合株価指数の方は史上最高値更新となった。
また、外国為替市場では1ドル=161円台後半まで一段と円安が進んでいる。しかし、ここにきて日経平均は米株市場の動向や為替市場との連動性を欠いており、きょうも上値を積極的に買う動きはみられない。下値を売り込む材料にも乏しく、先物主導で不安定な値動きが予想される。
三菱UFJや第一生命HDなど銀行や保険を中心としたバリュー(割安)株には引き続き買いが優勢となっており、指数を下支えしている。バリュー株の影響を相対的に大きく受ける東証株価指数(TOPIX)は小幅に続伸しており、連日で取引時間中に34年ぶりの高値を付けた。
個別では、東エレクやアドテストが安い。ダイキン、電通グループなども売られている。一方、第一三共やHOYA、東京海上は高い。
