反落スタート、利益確定売りが先行

【寄り付き概況】

 

10日の日経平均株価は反落で始まった。始値は前日比190円80銭安の3万9582円33銭。
 
前日の欧州株市場はドイツやフランスなど主要国の株価指数が総じて軟調な値動きだったが、米国株市場では様子見ムードのなか主要株価3指数が高安まちまちの展開だった。日本時間今晩に発表される3月の米消費者物価指数(CPI)の結果を見極めたいとの思惑から積極的な売り買いは見送られたが、NYダウ、ナスダック総合株価指数ともに朝方は高く始まったが、マイナス圏で推移する時間帯が長かった。
 
東京株式市場でも米株市場の地合いを引き継ぐ可能性がある。今週に入り日経平均が2営業日で800円近い上昇を示したこともあり、きょうは米CPI発表を目前に持ち高調整の売りが先行している。
 
米ブルームバーグ通信は9日夜、日銀が25〜26日に開く金融政策決定会合で「好調な今年の賃上げなどを受け、2024年度の消費者物価(生鮮食品を除くコアCPI)見通しの上方修正を議論する公算が大きい」と報じた。日銀の早期の利上げ観測が意識されていることが相場の重荷になっているとの見方もあった。
 
東証株価指数(TOPIX)は反落している。
 
個別では、トヨタやホンダなど自動車が下落している。テルモ、中外薬、三井物なども安い。一方、安川電やバンナムHD、大塚HDは上昇している。

 

株ちゃんofficial xはこちら!
目次