反落スタート、円高が重荷

【寄り付き概況】

13日の日経平均株価は反落して始まった。始値は前日比58円04銭安の2万6391円78銭。

前日のNYダウは216ドル高と3日続伸した。米12月消費者物価指数(CPI)の上昇率が前月に比べ低下したことが好感された。
ただ、米CPIの結果を受け米長期金利が低下するなか為替は一時1ドル=128円台まで急激な円高が進行。この円高が警戒されるなか、東京株式市場は売り先行でスタートした。

前日に2022年9~11月期の決算を発表したファストリが大幅安となり、1銘柄で日経平均を150円ほど押し下げている。
トヨタなど輸出関連株を中心に業績採算の改善期待が後退し、売りが出ている。

一方、12日の米株式市場で主要指数は上昇した。半導体関連株で構成するフィラデルフィア半導体株指数(SOX)も1%超上昇。受託生産大手の台湾積体電路製造(TSMC)が日本で2番目となる半導体工場の建設を検討していることが明らかになり、東京株式市場でも東エレクやアドテストなどに買いが入っている。

寄り付きでは株価指数オプションとミニ日経平均先物1月物の特別清算指数(SQ)算出に絡む現物株売買もあった。QUICK試算のSQ値は2万6325円21銭だった。

東証株価指数(TOPIX)は小幅に上昇している。

寄り付き時点で業種別では33業種中、19業種が高く、値上がりは鉱業、石油、鉄鋼、空運、不動産など。値下がり上位に輸送用機器、食品、非鉄、精密機器など。

個別では、東宝やマツダ、フジクラが下落。アサヒや電通グループ、エムスリーが売られている。一方、セブン&アイや三井住友トラが上昇。富士通やキーエンスが買われている。

 

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