【寄り付き概況】
15日の日経平均株価は反落して始まった。始値は前日比79円32銭安の2万5228円53銭。
前日の欧州株市場は総じて高かったものの、米国株市場ではNYダウが前半の大幅高から後半に値を消す荒い値動きとなった。
WTI原油先物価格が大幅反落したことはポジティブ材料ながら、米10年債利回りが2.1%台まで急上昇しており、これを受けてハイテクセクターに売りがかさみ、ナスダック総合株価指数は2%強の下げとなった。米株市場の地合いを引き継ぐ形で東京市場でも目先上値を買い進むムードには乏しい。
東京外国為替市場は午前9時2分時点で、1ドル=118円台の前半(14日は1ドル=117円72-73銭)、1ユーロ=129円台の半ば(同128円69-73銭)で取引されている。
日米金利差拡大を背景に外国為替市場では1ドル=118円台まで円安が進行しており、自動車や電機など輸出セクターに追い風となる一方、輸入コストの増大が企業業績に与える影響が懸念される状況となっている。
業種別では、JAL、ANAなどの空運株や、第一生命HD、東京海上などの保険株が上昇。三菱UFJ、三井住友などの銀行株や、信越化、花王などの化学株も高い。JR東日本、JR東海などの陸運株や、王子HD、日本紙も堅調。アサヒ、JT、帝人、東レなども上げている。
