反落スタート、企業決算が重荷

【寄り付き概況】

30日の日経平均株価は反落して始まった。始値は前日比94円82銭安の2万3284円58銭だった。一時下げ幅は100円を超えた。
底入れ感が期待されていた2019年4~12月期の主要企業の決算は減益が目立ち、先行きに慎重姿勢を崩さない企業が多かった。新型肺炎の感染拡大で世界景気が減速するとの警戒も根強く、売りが優勢となっている。
 
米株市場ではザイリンクスが急落したほかインテルなども安く、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は反落となったが、東京市場でも半導体関連中心に輸出ハイテクセクターには逆風が意識される局面だろう。
米連邦公開市場委員会(FOMC)については市場の大方の予想通り政策金利が据え置かれた。
一方、短期国債の買い入れについては、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長から「量的緩和ではなく技術的な措置」との説明がなされた。
 
市場では「量的緩和として株高の材料として捉えていた投資家の売りを促しやすい」との声があった。
個別は本格化する決算発表を横目に明暗を分ける展開が想定される。
 
JPX日経インデックス400、東証株価指数(TOPIX)はいずれも下落している。
 
寄り付き時点で業種別では33業種中、繊維、証券、石油を除き安く、値下がりで目立つのは海運、水産、医薬品など。
 
個別ではソフトバンクグループ(SBG)やファストリが安い。今期純利益の下方修正を発表したスクリンが売り気配。今期純利益を上方修正したアドテストも軟調。トヨタ、アドバンテス、三菱UFJが安く、キヤノン、ホンダ、コマツも売られている。
 
半面、今期純利益を上方修正したファナックは高い。オムロン、東エレクも堅調。テルモやダイキンも上昇している。
 
テクニカル的には、ナカノフドー(1827)、雪印メグ(2270)、養命酒(2540)、積水樹(4212)、メック(4971)、東製鉄(5423)、キトー(6409)、日産車体(7222)、アルゴグラフ(7595)、キングジム(7962)、キャノンMJ(8060)、アイザワ(8708)、メイテック(9744)、愛眼(9854)が動兆。
 
人気は、マクアケ(4479)、モバファク(3912)、ニホンフラッシュ(7820)、ASIAN(8946)、ジェイテック(3446)、キャノン電子(7739)、プレシジョン(7707)、ユニゾ(3258)、免疫医学(4570)、ドーム(9681)、いい生活(3796)、パルコ(8251)、クリエイトSD(3148)。
 

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