反落。北朝鮮リスク再燃、上昇一服で利益確定売り

22日午前の日経平均株価は反落した。
前引けは前日比58円12銭安の2万0289円36銭だった。
買い優勢でスタートし寄り付きに日経平均は高く始まったものの、その後は買いが続かず漸次水準を切り下げる展開となった。
その後、北朝鮮を巡る地政学リスクが再燃すると警戒した売りが優勢となった。
北朝鮮が22日朝に表明した米国への対抗措置について「北朝鮮外相が『太平洋での水爆実験だ』との考えを示した」と韓国の聯合ニュースが報じ全体の地合いを悪化させた。
 
前日まで続いた連日の上昇がそろそろ一服するとみた国内の機関投資家が利益確定売りを出すきっかけになった。
 
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)はともに反落した。
前引けの東証1部の売買代金は概算で1兆2929億円、売買高は8億7943万株だった。
東証1部の値下がり銘柄数は1379と全体の68%だった。値上がりは532、変わらずは116銘柄だった。

個別では、鉄鋼需要の伸び悩み懸念が出たJFEや新日鉄住金が下落した。任天堂は朝高後マイナスに転じた。ソフトバンク、キーエンスも下げた。米社の買収を発表したクラレは買収金額を割高とみた売りが出た。NTTや資生堂も安い。enishが急落、ポーラ・オルビスホールディングスなども安い
 
一方、三菱UFJや三井住友トラ、大和が上昇した。トヨタやホンダも高い。ヤマトHDやJALも上げた。キリンHDは年初来高値を更新した。
防衛関連の石川製作所が大幅高となったほか、阿波製紙も値を飛ばした。レーザーテックが高く、スクウェア・エニックス・ホールディングスも買われた。
 
東証2部株価指数は前日比62.82ポイント安の6574.72ポイントと3日続落した。値上がり銘柄数は120、値下がり銘柄数は306となった。
 
個別では、大興電子通信、DNAチップ研究所、堺商事、コメ兵、黒谷が売られた。
 
一方、技研興業が一時ストップ高と値を飛ばした。アグレ都市デザイン、グッドコムアセット、情報企画、寺岡製作所、トーヨーアサノなど13銘柄は年初来高値を更新。
ウイルコホールディングス、ジェコー、北日本紡績、日本タングステン、上原成商事が買われた。

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