16日午前の日経平均株価は反落し、前日比94円10銭(0.32%)安の2万9347円20銭で午前の取引を終えた。
きょう前場は、前日の米国株市場ではNYダウ、ナスダック総合指数など主要株指数が揃って下落したことを受け利益確定の売りが優勢となった。
前日まで日経平均は大幅高となっていたため、主力のハイテク株を中心に利益確定売りが出た。下げ幅は一時100円を超えた。
FOMCの結果を控え様子見ムードが強い。セクター別では半導体関連株が利食われたほか、空運や陸運株も売りが目立った。半面、原油高を背景に資源関連の一角や石油株が高い。
朝方の売り一巡後は下げ渋る場面もあった。ワクチン接種の進展に伴う経済正常化を見込んだ買いが入り、相場を下支えした。トヨタが上場来高値を更新するなど自動車関連に物色が向かったことも支援材料になった。一時は前日終値近くまで下げ幅を縮小した。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)は続伸した。
前引け時点の東証1部の売買代金は概算で1兆2294億円、売買高は5億957万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は882と、全体の約4割を占めた。値上がりは1170、変わらずは137銘柄だった。
業種別株価指数(33業種)は空運業、その他製品、サービス業などが下落。上昇は鉱業、海運業、ゴム製品など。
個別では、任天堂が大きく値を下げたほかファーストリテイリングも下落した。東京エレクトロン、ソニーG、レーザーテックなども売りに押された。リクルートホールディングスも軟調。ザッパラスが急落、ひらまつも安い。
半面、トヨタ自動車が堅調、日立製作所も買い優勢。ダイキン工業もしっかり。フォーカスシステムズは連日のストップ高、ERIホールディングスなども値を飛ばした。朝方に上場来高値を更新したエーザイは下げに転じた。
東証2部株価指数は前日比9.69ポイント高の7632.34ポイントと3日続伸した。
出来高は7542万株。値上がり銘柄数は169、値下がり銘柄数は186となった。
個別ではウェルス・マネジメントがストップ高。アートスパークホールディングス、上村工業、ファインシンター、岡本工作機械製作所、テラプローブなど8銘柄は年初来高値を更新。日建工学、松尾電機、Abalance、千代田化工建設、光陽社が買われた。
一方、古林紙工、北越メタル、広島電鉄が年初来安値を更新。東洋刃物、アルメディオ、ナガホリ、倉庫精練、村上開明堂が売られた。
