【寄り付き概況】
17日の日経平均株価は反落して始まった。始値は前日比84円26銭安の2万9836円83銭。前日まで6日続伸して1200円近く上昇しており、節目の3万円を前に戻り売りが出やすい。
前日の米国株市場では、発表された経済指標が相次いで事前の市場コンセンサスを下回ったことなどからNYダウが8日ぶりに反落、これを受けて東京株式市場も目先利益確定の売りを誘発している。
日経平均も前日まで6日続伸しており、この間に1200円弱の上昇をみせていたこともあってその反動も出やすいタイミングにある。ただ、米長期金利の上昇が一服していることでハイテク株にはポジティブ材料。米国株市場でもナスダック総合指数は小幅ながら続伸しており、東京株式市場でも半導体関連などへの買い戻しが全体相場を支える可能性がある。
米連邦公開市場委員会(FOMC)や日銀の金融政策決定会合の結果発表を控え、持ち高を傾けづらいムードもある。海運や鉄鋼、輸送用機器など景気敏感業種に売りが目立つ。
個別ではファーストリテ、ソフトバンクG、ブリヂストンが安く、トヨタ、ソニーは売られている。半面、信越化、ファナックが堅調となっている。
