反落、需給悪化を警戒

027日午前の日経平均株価は反落し、前日比193円16銭安の2万8449円03銭で終えた。前日まで上昇が続いていた反動で利益確定や戻り待ちの売りが優勢だった。
 
前日の米国株市場でNYダウなど主要株指数が冴えない動きとなったことを受け、主力株を中心に目先利益確定の売りに押される展開となり、日経平均は下値を試す展開となった。日経平均は前日まで5日続伸していたことで売りが出やすかった。大引けのMSCIの指数見直しに伴う売り需要も意識され買いが手控えられた。ただ、日経平均は一時300円近い下げをみせる場面もあったが、売り一巡後は下げ渋った。
 
日経平均は前日までの5営業日で600円程度上昇しており、鉄鋼株や海運株を中心に幅広い銘柄に売りが広がった。チャート上で25日移動平均(26日時点で2万8716円)に接近していたのも戻り待ちの売りを促した。
 
きょうは大引け後に米MSCIが大型株・中型株からなる「標準指数」で日本株29銘柄を除外する。銘柄入れ替えに伴う売りへの警戒も相場の重荷になった。
 
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)は反落した。
 
前引け時点の東証1部の売買代金は概算で1兆1534億円、売買高は5億2493万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1237。値上がりは793銘柄、変わらずは149銘柄だった。
 


業種別株価指数(33業種)は海運業、鉄鋼、不動産業などが下落。上昇は空運業、非鉄金属、食料品など。
 
個別ではソフトバンクグループが軟調、ファーストリテイリングも値を下げた。任天堂が売りに押され、日本電産も冴えない。富士通、リクルートホールディングス、JFE、セブン&アイなども安い。ホクシンが大幅安、サニックスの下げも目立つ。
 
半面、トヨタ自動車が底堅く、タチエス、ミツバは大幅高。キーエンス、日本航空 、ANAホールディングスが買われ、サイバーエージェントも上昇した。
 
 
東証2部株価指数は前日比10.02ポイント高の7440.51ポイントと4日続伸した。
出来高1億0470万株。値上がり銘柄数は157、値下がり銘柄数は204となった。
 
個別では、日本アビオニクスが一時ストップ高と値を飛ばした。富士古河E&C、ポラリス・ホールディングス、ジー・スリーホールディングス、スーパーバッグ、イサム塗料など15銘柄は年初来高値を更新。野村マイクロ・サイエンス、IJTT、テクノスマート、グローバルダイニング、テクノマセマティカルが買われた。
 
一方、川本産業、情報企画、古林紙工、アサヒペン、旭コンクリート工業など6銘柄が年初来安値を更新。アルメディオ、アライドテレシスホールディングス、東京ソワール、フリージア・マクロス、リミックスポイントが売られた。

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