反落、新型肺炎懸念で売り優勢

【寄り付き概況】

3日の日経平均株価は大幅に反落して始まった。始値は前週末比330円91銭安の2万2874円27銭。
中国で発生した新型コロナウイルスによる肺炎の感染拡大を懸念して、世界的に株価が下押す展開となっており、前週末のNYダウが600ドル超の下げをみせるなどリスク回避ムードが強い。
 
外国為替市場で円相場が1ドル=108円台前半と円高・ドル安に振れ、自動車や機械、海運といった景気敏感株をはじめ幅広い銘柄が売られている。
きょう取引再開される上海株市場も大きく下押す可能性が高く、その動向も警戒されるところ。
ただ、中国人民銀行は2日にオペを通じて市場に1兆2000億元(約18兆7000億円)を供給することを発表しており、これを拠りどころに下値では押し目買いや買い戻しが入るケースも考えられる。
 
寄り付き時点で業種別では33業種ほぼ全面安、値下がりで特に目立つのは鉱業、非鉄、鉄鋼など。
 
個別では、任天堂や日立は大幅安。トヨタ、三菱UFJ、TDKが安く、京セラ、ローム、アドバンテスは軟調。村田製、大成建、ファナックがさえない。資生堂やマツダ、JFEの下げも目立つ。
 
一方、味の素が大幅高。タダノ、塩野義、富士通、KDDIが上昇し、三井不や菱地所が買われた。
 
 
テクニカル的には、トーエネク(1946)、日電設(1950)、中部鋼(2053)、塩水糖(21112)、イフジ産(2924)、ユニチカ(3103)、USMH(3222)、NRI(4307)、DI(4310)、インフォコム(4348)、アステラス(4503)、中外(4519)、テルモ(4543)、合同鉄(5410)、モリ工業(5464)、電気興(6706)、MSOL(7033)、JMS(7702)、大日印(7912)、エフピコ(7947)、あおぞら(8304)、丸三証(8613)、松井(8628)、平和不(8803)、明治海(9115)、TKC(9746)、富士ソフト(9749)、船井総研(9757)、サガミ(9900)が動兆。
 
人気はユーグレナ(2931)、スガイ化学(4120)、ココカラ(3098)、第一工薬(4461)、きんでん(1944)、プレシジョン(7707)、合同鉄(5410)、新内外綿(3125)、キッツ(6498)、ウエスト(1407)、SBテク(4726)、ユニチカ(3103)、ニチハ(7943)、トクヤマ(4043)、トヨタ紡(3116)。
 
 

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