反落、新型コロナ警戒で売り優勢に

14日午前の日経平均株価は反落し、午前の終値は前日比101円76銭安の2万9649円85銭だった。
 
きょう前場の東京株式市場は、手掛かり材料難のなか国内での新型コロナウイルス感染者数増加に対する警戒ムードが再燃し、日経平均は再び下値を試す展開となった。
引き続き3万円大台近辺では戻り売り圧力の強さが警戒されている。外国為替市場で1ドル=109円を割り込む円高に振れていることも買い手控え材料となっている。
 
取引開始前に発表された2月機械受注で船舶・電力を除く民需が前月比8.5%減と市場予想(同2.5%増)に反して大幅に減少したことも重しとなった。
 
市場からは「最近、午前10時以降や後場に売られるケースが目につくが、背景に海外投資家の売りがあるとみられる。彼らは、日本の新型コロナ感染者数の急増やワクチン接種の遅れに対する警戒感があるようだ。相場は今・来週にかけて弱含むのではないか」との声が聞かれた。
 
東証1部の出来高は5億2893万株、売買代金は1兆1153億円。騰落銘柄数は値上がり592銘柄、値下がり1497銘柄、変わらず97銘柄。
 
 


業種別株価指数(33業種)は非鉄金属、海運業、石油・石炭製品などが下落。上昇は精密機器、鉄鋼、電気機器など。
 
個別では、T&Dや第一生命HD、東レや旭化成が売られている。ファーストリテイリングが値を下げ、日本電産も軟調。日立製作所も売りに押された。グレイステクノロジーが急落、J.フロント リテイリングも大幅安。エスプール、クリエイト・レストランツ・ホールディングスなどの下げも目立つ。
 
半面、東芝が売買代金トップで大幅高、レーザーテック、東京エレクトロンなども買われた。楽天グループやZHD、富士フイルムホールディングスが高く、キヤノンも堅調。日本電子はストップ高に買われる人気となった。
 
東証2部株価指数は前日比18.77ポイント安の7512.49ポイントと反落した。
出来高1億1238万株。値上がり銘柄数は142、値下がり銘柄数は231となった。
 
個別では、日本食品化工、西川ゴム工業、石井表記、ジュンテンドーが年初来安値を更新。ユニバンス、エヌリンクス、ピーエイ、築地魚市場、堺商事が売られた。
 
一方、Abalance、ダイサン、エス・ディー・エス バイオテック、マルゼン、くろがね工作所など8銘柄が年初来高値を更新。TONE、三谷商事、北日本紡績、JESCOホールディングス、ケミプロ化成が買われた。
 

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