【寄り付き概況】
4日の日経平均株価は前週末比75円51銭安の1万9615円96銭で寄り付いた。
東証株価指数(TOPIX)は、6.00ポイント安の1613.59で始まった。
北朝鮮を巡る地政学リスクが意識されるなか、3日に同国が核実験を実施し、ICBM搭載用の水爆実験に成功したと発表したことで、改めて警戒感が高まっている。
前週末の米国株市場では8月の雇用統計は市場コンセンサスを下回ったものの、金融政策の緩和的環境が続くとの思惑からNYダウは4日続伸と上昇基調を継続した。
しかし、北朝鮮の核実験の実施は織り込んでいない。足もとの外国為替市場では1ドル=109円台後半の推移と円高に振れており、主力株中心に風向きは悪い。下値では好業績銘柄などを中心に押し目買いの動きも想定され、日経平均は1万9600円近辺を意識した展開となりそうだ。
日経平均は先週の上昇で25日線や26週線を捉えており、短期的な達成感も意識されやすいところである。これまでのボトム圏でのもち合いレンジ(1万9300-1万9550円)を突破してきており、このレンジ上限を支持線として機能するかを見極めたいところであろう。
寄り付き時点で業種別では33業種中、空運、鉱業、石油、電力ガスの4業種が高い。値下がりで目立つのは銀行、ガラス土石、非鉄、繊維、鉄鋼など。
個別では、ソフトバンクG、ファーストリテが値を下げ、NTT、日本郵政が下押し、三菱UFJ、野村は軟調。ホンダ、ファナックが売られ、キーエンス、住友鉱はさえない。
半面、トヨタ自動車、SUBARU、ホンダ など自動車株が底堅さを発揮している
石川製作所、細谷火工など、防衛関連銘柄が高い。北朝鮮情勢の悪化が警戒され、買いを集めている。
225先物はメリル・GS・SBI・ナティクス・HSBC・モルスタが買い越し。
みずほ・野村・JP・パリバ・日興・大和が売り越し。
TOPIX先物はパリバ・みずほ・ソジェン・UBS・。HSBC・SBIが買い越し。
GS・ドイツ・メリル・モルスタ・クレディ・JP・野村が売り越し。
外資系等は、大成建(1801)、鹿島(1812)、清水(1803)、トリドール(3397)、ニッパツ(5991)、忠(8001)、物産(8053)、商事(8058)、松田産(7456)、ネツレン(5976)、シークス(7613)、日特エンジ(6145)、キリン(2503)、ダイヘン(6622)、日産化(4021)、三菱ガス化(4182)、日野(7205)、NTT都市(8933)、東京建物(8803)、イオンFS(8570)に注目。
テクニカル的には、コムシス(1721)、前田建(1824)、きんでん(1944)、協和エクシオ(1951)、セントケア(2374)、鳥貴族(3193)、TSI(3608)、リケンテクノス(4220)、カーリット(4275)、EPS(4282)、サイバネット(4312)、
日油(4403)、参天(4536)、栄研化学(4549)、ラウンドワン(4680)、オービック(4684)、BML(4694)、フューチャー(4722)、太平金(5541)、ライドオン(6082)、
アイダ(6118)、酉島(6363)、イーグル(6486)、ヤーマン(6630)、リオン(6823)、名村造(7014)、今仙(7266)、FCC(7296)、理研計器(7734)、キャノンMJ(8060)、百十四(8386)、東セン(8439)、京葉銀(8544)、丸三(8613)、JR東海(9022)、山九(9065)、日新(9066)、三井倉(9302)、東宝(9602)が動兆。
